05/19
2024
Sun
旧暦:4月11日 友引 壬 
環境・エコ 社会・全般 観光関係
2023年3月22日(水)9:00

目指せ、海洋ごみゼロ

ホテルに回収ボックス/宮古ブループロジェクト始動

 

一時保管の専用ボックスの目印となるステッカーを手にする各ホテルの担当職員ら。左がプロジェクト代表の井上さん=20日、パイナガマビーチ

一時保管の専用ボックスの目印となるステッカーを手にする各ホテルの担当職員ら。左がプロジェクト代表の井上さん=20日、パイナガマビーチ

市民や観光客が拾った海洋ごみを、ホテルに設置した専用ボックスに集め、市が回収するまで一時保管する取り組みが始まった。海洋ごみゼロを目指す「未来に残そう宮古ブループロジェクト」で4社が協力している。同プロジェクト代表の井上美香さんは「海に行った先や帰りがけに地元の人も観光客もビジネスで訪れた人も島に関わるすべての人たちが海のごみに注目してもらいたい」と述べ、「片手にごみを」と「ワンハンドビーチクリーン」を呼び掛けた。

同プロジェクトは、行政、ホテルなどの事業所、市民、観光客が一体となり、宮古島の美しい海(宮古ブルー)を守るため、海洋ごみを拾う活動を広げることが目的。

井上さんと、趣旨に賛同している四つのホテルの担当者が20日、パイナガマビーチで記者会見し、同プロジェクトの概要などを説明した。

井上さんは「ビーチにごみを捨てると不法投棄を招く。ごみがごみを生み、それがどんどん積もってしまうというのが今の宮古島の現状」と指摘。「拾ったごみをどこに持って行けばいいかなど、いろいろ困りごとが多いのでこの仕組みを考えた」と語った。

具体的には、市民や観光客が拾った海洋ごみをホテルに持ち込み、ホテル側が分別し一時保管した後、市が回収する。

一般ごみとの分別が必要になるため、当面はプラスチックごみとペットボトルに限定する。

井上さんは「今は実証実験で、まずは4社でスタートする。問題点を改善してゆくゆくは協力してくれる事業所を増やしていきたい」と意気込みを示した。

同プロジェクトの趣旨に賛同し、ホテル内に一時保管箱を設置したのは▽宮古島東急ホテル&リゾーツ▽ホテルローカルベース▽ホテルローカス▽ザ・リスケープ-。

代表して宮古島東急ホテル&リゾーツの平良嘉枝販売促進部マネジャーは「私たちは宮古島で働かせていただいており、島のことを第一優先に考えている。島を愛するスタッフともども、きれいな宮古島を残していければという思いで参画した。ごみのないきれいな宮古島になっていけるよう協力していきたい」と話した。

会見に参加した市環境保全課の長浜秀明さんによると、今年度は2月末で延べ7000人が海岸清掃をしているが、回収できないごみはたくさんあるという。「市民や観光客がワンハンドで拾っていただければきれいな海が保てる」と語った。


記事の全文をお読みになりたい方は、宮古毎日新聞電子版のご購読をお勧めします。
まずは2週間、無料でお試しください。

無料試読お申込み

すでに購読中の方はログイン

カテゴリー一覧

観光関係

2024年5月7日(火)9:00
9:00

宮古馬、ビーチで啓蒙活動/観光客らに事故防止呼び掛け

下地与那覇の前浜ビーチで5日、宮古馬を同伴した水難事故防止活動が行われた。宮古島署地域課、市地域振興課の職員ほか、宮古馬2頭、馬の飼育員が参加し、観光客や市民にライフジャケットの適正着用などが記されたガイドブックを配布して海での事故防止を呼び掛けた。

2024年5月7日(火)9:00
9:00

「 また絶対来たい 」/思い出とともに帰路へ

連休最終日・宮古空港 最大10連休となった今年の大型連休は6日、最終日を迎え、宮古空港はUターンラッシュのピークとなった。南国の自然を満喫した観光客や里帰りした人たちが、大きな荷物と思い出を土産に帰路に就いた。

ID登録でパソコン、タブレット、スマートフォンでお手軽に!