市役所を訪問し、座喜味一幸市長に捜索状況を説明した第15旅団の杉村繁実副旅団長＝10日午前、宮古島市役所

陸上自衛隊第１５旅団の杉村繁実副旅団長は10日、市役所に座喜味一幸市長を訪れ、陸自ヘリの捜索状況を報告した。面談は非公開で行われたが、座喜味市長によると杉村副旅団長は捜索の遅れについて「海底の地形が複雑で、（潮の）干満の影響が大きい」と説明したほか、範囲を広げて捜索を行っていると報告したという。

座喜味市長は、市の体制について記者団に対し「災害対策本部の前段でとしてある体制を取っている。まず、捜索に全面協力しようということで、各部に対しては、協力体制を敷いている」と述べた。

松野博一官房長官は10日、東京で行った定例会見で、「昨日（9日）には洋上で、搭乗していた隊員のヘルメットが発見されたものの、行方不明の隊員10人を見つけ出すには至っていない。このほか、昨日は燃料タンクらしきものも発見された。引き続き捜索に全力を尽くしていく」と述べた。