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産業・経済
2023年5月25日(木)9:00

来年1月、過去最大船寄港/クルーズ船「ベリッシマ」

那覇発着ツアーで宮古へ
MSCジャパンジャンボツアーズ 両社長が市長に報告

 

座喜味市長(中央)にクルーズ船ツアーの決定を報告する谷村社長(左)とモレリ社長(右)=24日、市役所

座喜味市長(中央)にクルーズ船ツアーの決定を報告する谷村社長(左)とモレリ社長(右)=24日、市役所

クルーズ船を運航するMSCクルーズジャパンのモレリ・オリビエロ社長と、同社のクルーズ船ツアーでハンドリングを担うジャンボツアーズ(那覇市)の谷村勝己社長らが24日、市役所に座喜味一幸市長を訪ね、ツアーの実施を報告するとともに協力を求めた。同社が運航するクルーズ船は国内で発着する船では最大級の「ベリッシマ」号(17万1000㌧)で、乗客数は5000人超えとなっている。来年1月から寄港する。

ツアーは1月から3月まで那覇港を拠点に宮古島、石垣島、台湾・基隆(キールン)を巡ることを計画しており、平良港には計6回寄港する計画となっている。これまで平良港に寄港したクルーズ船は15万㌧が最も大きく、実現すると過去最大となる。

谷村社長は「全部で14航海し宮古島へは6回寄港する。島内での消費喚起にもつながる取り組みを実施する。県内の農林水産物などが船内でノータックスで買える仕組みを作っている」と紹介した。また、船内には宮古島を紹介するブースを設けることなども報告し、「乗客が再訪するような動機付けをしたい」と語った。

モレリ社長は「長年抱いていた大きなプロジェクトが形になった。通常1~3月はクルーズ船のオフシーズンだが、沖縄の暖かい気候と風景があることから、初の試みとして実施できる。これまではシニア層が多かったが、ショートクルーズなので女子旅や大学生などにも利用しやすく、現役世代に宮古島の魅力を分かってもらえれば」と話した。

報告を受けた座喜味市長は「今回のプランに興味を持っている。オフシーズンの気候や地域の自然や文化、経済効果に配慮した取り組みとなっている。地元としても効果のあるプランニングになると期待している。新たなクルーズ船の在り方だと思う。市としてもお客さんに満足してもらえるような状況を作っていきたい」と歓迎した。

MSCは貨物船約400隻を持つ船会社。傘下のMSCクルーズはエーゲ海・地中海・バルト海などヨーロッパ方面を中心に運航している世界有数の客船会社で、二十数隻のクルーズ船を保有している。


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