５年伸ばした髪を寄付／前田さん親子

ヘアドネーションに寄付するため伸ばしていた髪を切った前田さん親子＝13日、市内の美容室（提供写真）

伸ばした髪を医療用ウィッグの素材として提供するボランティア「ヘアドネーション」に寄付するため、下地小学校５年の前田琥珀（こはく）君（10）、母親の真由美さんがこのほど、約５年間伸ばしていた髪を切った。県外に住む琥珀君の祖母も参加し、３世代でヘアドネーションに寄付をする。
ヘアドネーションに寄付をするには長さ31センチ以上の髪と規定があり、前田さん親子は約70センチの髪を50センチほど切った。実は前田さん親子のヘアドネーションは２回目で、琥珀君が幼稚園を卒園する時にも寄付を行った。もともと長いヘアスタイルが気に入っていた琥珀君がテレビでヘアドネーションを知ったことがきっかけ。琥珀君は当時のことを「必要な人のために役立てるなら協力したいと思った」と振り返り、「長い時は気にならなかったけど切った髪を持ってみたら重い」と笑顔で話した。