12/07
2025
Sun
旧暦:10月17日 友引 己 
政治・行政
2024年3月26日(火)9:00

複数法令に抵触の可能性/市議会一般質問

「速やかに次の手続きへ」/市、松原の農地違反転用で

 

農地の違反転用などの問題について論戦が交わされた市議会一般質問=25日、市議会議場

農地の違反転用などの問題について論戦が交わされた市議会一般質問=25日、市議会議場

開会中の市議会(平良敏夫議長)3月定例会は25日、一般質問4日目が行われ、4氏が登壇した。このうち、山下誠氏は平良松原における農地の違反転用に関し、現在の状況や今後の対応などについて説明を求めた。嘉数登副市長は答弁で農地法、農振法に違反しているだけでなく、都市計画法、市景観条例といった関係法令にも抵触している可能性があるとした上で「速やかに次の手続きに進まざるを得ない」と述べた。

山下氏は事実確認として、▽当該用地が転用するにあたり県知事の許可が必要か▽復元計画があれば違反転用ではないのか▽2016年に提出した復元計画書には代替地(伊良部の最終処分場跡地)が決まり次第とされているが、伊良部の最終処分場の情報について▽職員や農業委員会の調査時に業務妨害があったか-などを質問した。

市農業委員会の芳山辰巳会長は、平良松原の現用地が農地転用を許可された事実はないことや復元計画が違反者から提出されたとしても、現状の違反行為が解消されたわけではなく、あくまでも計画であり違反の事実が消えることはないこと、当事者の粟国恒広氏らが提出した復元計画書に沿った施設事業についての実施は確認できなかったことなどを説明した。

業務妨害については当時の農業委員会の事務局長と担当職員が現場で、当事者の粟国氏らに改善に向けた文書を手渡そうとした際、粟国氏らから現場に無断で立ち入って写真を撮影したとして「農業委員会事務局長個人に対し訴訟を起こす」と言われたことを明らかにした。農業委員会は、職員を含め農業委員会等に関する法律により、必要がある場合は農地への立ち入り調査権が認められている。

芳山会長は「委員会は是正指導の中で処分場跡地が使用可能になるまでは移転期間の猶予を与えた。しかし、処分場跡地の使用が可能になった後においても移転は実行されず、猶予期間中を含め現時点でも違反施設を拡張しており、極めて悪質で不誠実な対応と言わざるを得ない」と指摘した。

この日の一般質問には山下氏のほか、上地堅司氏、友利光徳氏、池城健氏が登壇した。


記事の全文をお読みになりたい方は、宮古毎日新聞電子版のご購読をお勧めします。
まずは2週間、無料でお試しください。

無料試読お申込み

すでに購読中の方はログイン

カテゴリー一覧

観光関係

2025年11月6日(木)9:00
9:00

入域観光客66万5000人/25年度上半期

前年比3万人増 過去2番目に多く 2025年度上半期(4月~9月)の入域観光客数は前年比で3万6414人(5・79%)増の66万5270人だった。過去最多となった18年の68万355人に迫る2番目の記録。市観光商工課が5日発表した。9月の入域観光客数は12万7…

2025年11月5日(水)9:00
9:00

下地島・台中線新規就航へ/スターラックス

台北線は再開、来年2月から   下地島エアポートマネジメント(鶴見弘一社長)は4日、今年8月から10月24日まで下地島-台湾(台北)線を運航していた台湾のスターラックス航空が来年2月から再び同路線を運航すると発表した。今回は台北だけでなく新たに下地島…

ID登録でパソコン、タブレット、スマートフォンでお手軽に!