55人の芸術作品一堂に/市中央公民館市博物館
アジアファイバーアート展開幕
さまざまな繊維素材を広く活用しオブジェなどの造形表現を芸術作品にした「第10回アジアファイバーアート展in沖縄宮古島」(主催・同実行委員会)が11日、市中央公民館で開幕した。主会場の市中央公民館および市博物館には日本、中国、韓国、マレーシア、インドネシア、トルコなど6カ国で活躍する造形作家55人の作品、78点が展示された。
同アート展は、アジア諸国のファイバーアート作家による作品発表を通じ、個々の表現探求と人々の交流によって、国域を越えた地域文化と民族性を理解し、アジアの平和友好に寄与することを目的に、2000年開催の第1回韓国ソウル大会より、これまでに5カ国9地域で開催され、今回の宮古島での開催で10回目を数える。
同実行委員長を務める沖縄県立大学の田中睦治教授は「記念となる第10回展は、地域からアジアを見直すということで、宮古上布の産地でもあるモノづくりアイランド宮古島が、アジアとどのようなつながりを持っているのかということや、宮古の作家がエネルギッシュに活動しているということで、宮古開催を決定した」と説明した。
開幕式では市文化協会の大城裕子会長は「ファイバーという素材を用いた作品群を宮古で紹介する芸術展は初めて。多くの作家の皆さんが来訪してくれたことも大変うれしく思う。宮古からも宮古上布など、宮古の繊維を用いた作品も紹介し、アジアとの交流が深まっていくことを祈念したい」とあいさつした。
開幕式典に引き続き、作家による作品紹介などが行われた。同アート展は第1会場の市中央公民館が14日まで、第2会場の市総合博物館での展示が24日までとなっている。入場時間はいずれも午前9時から午後5時まで。