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産業・経済
2015年11月11日(水)9:05

クルーズ船 経済効果3億9000万円/平良港湾事務所が試算

人気は化粧品、日用品/タクシー協「恩恵受けた」


宮古島市内で買い物を楽しむクルーズ船の乗客=2015年7月28日

宮古島市内で買い物を楽しむクルーズ船の乗客=2015年7月28日

 沖縄総合事務局平良港湾事務所は、平良港に今年寄港した外国からのクルーズ船(スーパースター・リブラ、シルバーディスカバラー)の経済効果を約3億9000万円に上ると試算し、10日発表した。同所が乗客を対象に実施したアンケート調査を分析した。乗客1人当たりの消費額は1万~2万円が最も多く、購入品目では化粧品や日用品の人気が高かった。タクシー協会では「大分恩恵を受けた。台数にして延べ1140台、約800万円の売り上げがあった」と話した。

 今年はスーパースターリブラが12回(7月28日~10月27日)、シルバーディスカバラーが1回(9月19日)の計13回の寄港があり、合わせて9372人の外国人観光客が訪れた。

 アンケート調査は、「リブラ」が寄港した1027日に、乗客102人を対象に実施。うち消費額の回答は98人から寄せられた。

 それによると、1人当たりの消費額が最も多いのは、1万~2万円の約27%で、次いで2万~3万円約21%、3万~4万円約17%。中には30万円以上のいわゆる「爆買い」をした観光客もいた。

 購入品目で最も人気が高いのは化粧品で約78%、次いで食料・飲料品約60%、医療・薬品等、日用品がそれぞれ55%だった。

 乗客の内訳は友人同士や家族・親族が多く、人数は2~4人。10人以上の団体参加も少なくなかった。

 平良港湾事務所によると、リブラの乗客は、中国福建省南部に位置する廈門(あもい)市が多く、約8割が会社員で「中流階級」という。

 宮古島で印象的だったのはビーチが約8割を占め、次いで橋、ショッピング、食事だった。

 一方で不満だったのは多い順に▽Wi-Fi(ワイファイ)が少ない(約77%)▽免税店が少ない(約46%)▽案内サインが少ない(約22%)-。約16%の人が「不満はない」と答えた。

 アンケート調査の結果は、10日に行われたクルーズ客船誘致連絡協議会幹事会の中で発表・報告された。出席したタクシー協会の代表は、クルーズ船の寄港で「大きな恩恵を受けた」と述べ、経済面からの裏付けを報告。「来年も続くということなので、協会の総力を挙げて取り組んでいきたい」と話した。


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