05/06
2024
Mon
旧暦:3月28日 赤口 庚 
教育・文化
2016年7月7日(木)9:05

飲酒運転事故の悲惨さ訴える

被害者遺族の立場で講話/伊良部高校


講話を熱心に聞く生徒たち=6日、伊良部高校

講話を熱心に聞く生徒たち=6日、伊良部高校

 伊良部高校(菅間季昌校長)で6日、県警察本部委嘱の飲酒運転根絶アドバイザーの玉城愛さんを講師に招き、「飲酒運転事故による被害者遺族の立場から」と題して交通安全講話が行われた。玉城さんの一番年下の弟(当時高校2年)が2001年に交通事故で死亡した。講話では「飲酒運転による交通死亡事故は加害者も被害者もつらい人生を送ることになるので、被害者も加害者もどんなにつらい思いをしている人がいるかもしれないことに思いをはせ、両親や親戚などが飲酒運転をするようなことがないよう、しっかりと皆さんで声を掛けてほしい」と生徒たちに呼び掛けた。

 玉城さんは2001年3月に、5人きょうだいの末っ子が、飲酒運転の軽自動車に追突され即死したときの状況、その後の遺族の生活などを時に声を詰まらせながら語った。加害者は飲酒運転で無免許だった。

 「自分は知らせを聞いたときに、『まさか自分の弟が。信じられない、信じたくない』という気持ちが強く、弟が安置されていた病院の霊安室の扉を開けることもできなかった」

 事故後、母親は食事ものどを通らず、次第にやせ、家庭も暗い雰囲気の日々が続いたと当時を涙ながらに振り返った。また、飲酒運転で死亡事故を起こした20代女性の手記で、加害者もつらい生活を強いられることなどを紹介した。

 講話後、全校生徒65人を代表して、生活安全専門委員長の宮国琴畝君(2年)が「改めて怖さを認識した。きょう学んだことを心に留め、交通安全に気を付けて、日々の生活に役立てていきたい」とお礼の言葉を述べた。


記事の全文をお読みになりたい方は、宮古毎日新聞電子版のご購読をお勧めします。
まずは2週間、無料でお試しください。

無料試読お申込み

すでに購読中の方はログイン

カテゴリー一覧

観光関係

2024年5月3日(金)9:00
9:00

各施設で子供無料、半額 大型連休きょうから後半

児童福祉週間 きょう3日から大型連休の後半がスタートする。6日まで4連休となり、各空港は混雑するほか、島内各地の行楽地では観光客に加えて地元の家族連れらでにぎわいそうだ。 厚生労働省では、子どもや家庭、子どもの健やかな成長について国民全体で考えることを目的に毎…

2024年5月3日(金)9:00
9:00

大輪の花で歓迎/観光客の撮影スポットに

下地のヒマワリ 国道390号の与那覇湾上地護岸沿いに植えられたヒマワリの花が咲き誇り、通りを行き来する観光客の目を楽しませている。初夏の青空が広がった1日午後、心地よい風に揺れる黄色の大輪の花に誘われて、多くの観光客がヒマワリと一緒に記念撮影をする光景が広がっ…

ID登録でパソコン、タブレット、スマートフォンでお手軽に!