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【特集】2023 新年号
2023年1月1日(日)0:01

瞬発力・記憶力・精神力が勝負!/宮古高校かるた部

畳上でぶつかり合う

県内トップの実力を持つ宮古高校かるた部

 一瞬で札を払う瞬発力、小倉百人一首をすべて覚え、さらに札の並びを覚える記憶力、その両方を発揮する精神力が結果を左右する競技かるた。2014年に同好会として発足し、その後、部に昇格した宮古高校かるた部。現在は2年生7人、1年生6人の計13人が所属し、日々、畳の上で腕前に磨きをかけている。創部9年目の今年の目標は全国大会出場だ。

 競技かるたに情熱を懸ける高校生たちの鮮烈青春ストーリーを描いた少女漫画「ちはやふる」の影響で競技人口が増加。ちはやふるは09年から掲載が始まり、瞬く間に子供たちの人気漫画となった。16年には実写版で映画化された。

 宮古高校では14年に女子生徒5人で同好会ができ、翌年には県内高校で初めての部となり、「部活動」として研鑽を重ねてきた。

 昨年は10月の第46回県高校総合文化祭で初優勝した。大会には6校8チームが出場。宮高からは2チーム出場した。試合は5人1組の団体戦で、5組で同時に競技を行い、3人以上勝ったチームが勝利する。

 優勝した宮高Aは初戦で読谷、準決勝で那覇国際Bをいずれも5-0で退けた。決勝は強豪の那覇国際Aと対戦。3-2と接戦をものにし、初めての栄冠をつかんだ。12月には佐賀県で開かれた九州大会に県代表として出場した。

 上地愛部長は今年の目標を「5月の県予選で優勝し、7月に近江神宮(滋賀県)で行われる全国高校選手権でベスト4に入ることを目指している。新入部員も増やしながら、かるた部の強豪校として、宮古高校が活躍する最初の年にしていこうと思う」と話し、さらに腕前に磨きをかけるつもりだ。

 部員は次の通り。

 【2年】上地愛、松元一惺、岡田美海、永田凜、國吉星華、直榮城琉々、座喜味和穂
 【1年】與那覇健真、福田脩斗、砂川結彩、筒井明莉、長濱春果、長田愛花

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 競技かるたのルール

 100枚のうちの50枚が使用される。持ち札はそれぞれ25枚で。互いに横87cmの幅に25枚の札を縦(上中下)3段(約25cm)に並べ、この範囲が競技線内となり早く持ち札がなくなった方が勝利する。
 札の取り方は、正座して膝を左右に開き、膝の左側の下段近くに左手をつき、取る右手は膝の中央に指先を少し丸めて軽く構える。
 「上の句」を読み始めるまでは手(両手)は競技線よりは前に出さず、指先は畳から離してはならない。

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