03/29
2024
Fri
旧暦:2月20日 先負 壬 
環境・エコ 社会・全般
2010年8月15日(日)15:12

ミヤコサワガニ危機/生息地に外来生物増加

危機にさらされている新種ミヤコサワガニ

危機にさらされている新種ミヤコサワガニ

 藤田さん(琉球大学非常勤講師)が指摘
 市総合博物館(奥平徳松館長)で14日、第14回企画展に関連した講演会が開かれた。水生生物に詳しい琉球大学非常勤講師の藤田喜久さんが「宮古島の生物が危ない~外来生物の影響~」と題して講演した。 

 

 

 その中で藤田さんは「世界で宮古島の湧水(ゆうすい)だけに生息する新種ミヤコサワガニの生息地に、八重山から持ち込まれ捨てられた外来生物のヤエヤマイシガメが、最近異常に増えている。カニを捕食しているのが考えられ、ミヤコサワガニは危機的な状況にある」と警鐘を鳴らした。 

 

  企画展「宮古にもちこまれた動物たち~どうしてここにいるんだろう~」は、7月21日~今月29日までの日程で開催されている。藤田さんは、その企画展に全面的に協力。宮古の水生生物を調査・研究して、今年で6年になる。
 藤田さんは「宮古には外から持ち込まれたニホンイタチやインドクジャク、シロアゴガエル、ミシシッピアカミミガメ、グッピーなどの外来生物が多い」と指摘した上で「外来生物の命を奪うことはしないで、みんなでいろんな知恵を出して解決していかなければならい」と提言した。

 
 また藤田さんは、ミヤコサワガニの生活史の特性として▽湧水中で繁殖し、産卵する▽海を渡って分布域を分散できない-などと説明し「ミヤコサワガニによって宮古島完全水没説は再考が促されている。ミヤコサワガニは、宮古島の一部が水没しなかったという歴史の生き証人である」と強調した。

 
 さらに藤田さんは「ミヤコサワガニの生息地は4カ所。その生息地周辺では、ヤエヤイシガメが繁殖している。他の島でカメを研究している研究者は『間違いなくカニを食べているだろう』と考えている。今後ヤエヤマイシガメの胃袋の調査が必要」と述べた。


カテゴリー一覧

観光関係

2024年3月24日(日)8:59
8:59

きれいな前浜宣言へ

海びらき向けビーチ清掃/宮古島観光協   宮古島観光協会(吉井良介会長)は23日、与那覇前浜ビーチで31日に開催する「2024海族まつり・第46回サンゴの楽園未来まで集まれ遊ぼう宮古島の海びらき」に向けてビーチクリーンアップ活動を同ビーチで行った。会…

2024年2月22日(木)8:59
8:59

市に地域創生金賞/楽天トラベルアワード

市長「知名度さらに」/2宿泊施設も高評価   楽天グループが運営する旅行予約サービス「楽天トラベル」はこのほど、国内の登録宿泊施設や自治体を表彰する「楽天トラベルアワード2023」を発表した。宮古島市が「楽天トラベル地域創生賞ゴールドアワード」を受賞…

ID登録でパソコン、タブレット、スマートフォンでお手軽に!