「驚異的勢いで感染拡大」/座喜味市長
地域の成人式中止求める
座喜味一幸市長は3日、市役所で会見を開き、宮古島市で同日に新型コロナウイルス新規感染者が15人確認されたこと、直近1週間の人口10万人当たりの新規陽性者は48・58人になることを報告。これ以上の感染拡大を食い止めるため徹底した感染防止対策への協力を市民に要請した。各地域などでの成人式については「中止も含め検討をお願いしたい」と求めた。1日の新規感染確認者が10人を超えるのは昨年9月3日以来の4カ月ぶりとなる。
会見で座喜味市長は、1週間の人口10万人当たり新規陽性者が48・58人となっていることについて「驚異的な勢いで感染が拡大している」との認識を示し、市民に対し警戒する必要性を訴えた。
感染防止対策としては、①混雑した場所への外出を控え、人と接触する場合はマスク着用、手指消毒、換気を徹底する②飲食を伴う成人式等の式典や宴会は中止も含め開催について検討する③飲食を行う場合は密にならない環境や換気等の整った感染症対策認証店舗を利用する④島外からの来島や大人数での集会への参加には事前の十分な健康観察とPCR検査での陰性確認を行う⑤体調不良時の出勤、登校、登園を控える―ことなどを求めた。
さらに、市職員にも複数人の陽性者が確認されていることを報告。市民に不安を与える結果となったことを謝罪した上で「現在、庁内で広く調査を実施しており、4日からの開庁に向け、市民の皆さんが安心して来庁し、業務に支障のないよう努めていきたい」との考えを示した。
会見に同席した生活環境部の友利克部長は市職員の感染者数について、現在進行形で確認作業を行っているため確定した数字はまだ発表できないとしながら、陽性確認と濃厚接触者を合わせ10人を少し超える人数までは追跡確認ができていると説明した。