宮古新規感染110人 10代~30代で65%占める
【那覇支社】県は9日、宮古島市で新たに110人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。多良間村では陽性者は確認されなかった。県全体でも、前週の同じ曜日から約30倍増の1533人が新たに感染したことも明らかにした。直近1週間の新規感染者数(人口10万人当たり)は、宮古島市926.32人で、県内11市で最多の感染状況となった。
宮古島市で新たに感染が確認されたのは、いずれも市在住の10歳未満~80代までの110人。年代別では、20代が34人で最も多く、次いで10代が20人、30代が17人で、10代~30代が計71人と約65%を占めた。
そのほかの年代では、10歳未満(5人)、40代(13人)、50代(9人)、60代(7人)、70代(2人)、80代(3人)で陽性者が確認されており、幅広い年齢層で感染が拡大しつつある。
市内の療養状況は、宮古病院に入院中患者19人(中等症4人、軽症15人)、民間病院に軽症者5人、宿泊施設療養中が42人、自宅療養中が129人、入院・療養等調整中が343人となった。
オンラインで会見した県保健医療部の糸数公医療技監は、県内で新規感染者数が急激に増加している中で、病床使用率が県全体で38.4%と低く抑えられている要因について、「今の感染者は20代や30代が中心なので、そのために重症化が少ないと今は考えている」と説明した。
その上で、今後については「感染者数が増加すると高齢者施設などでの感染も出てくるなど、高齢者の感染が増えた場合に、重症化するかどうかについては、見極めないといけない」との認識を示した。
県内でコロナ感染者を受け入れている21の重点医療機関(宮古病院を含む)で勤務する医師や看護師などの陽性者は、医師が7人、看護師が81人、事務職員などが40人。濃厚接触者などを含めると、計485人が欠勤しているという。
県全体で、直近1週間の新規感染者数(人口10万人当たり)は全国ワーストの349.00人。石垣市の値は254.23人となっている。