04/20
2024
Sat
旧暦:3月11日 先勝 癸 穀雨
社会・全般
2022年10月21日(金)8:59

強盗へ局員が緊迫対応/事件想定し対処訓練

通報などの役割確認/下地郵便局

 

本番さながらの緊迫感の中で行われた対処訓練=20日、下地郵便局

本番さながらの緊迫感の中で行われた対処訓練=20日、下地郵便局

下地郵便局(与那覇寛信局長)で20日、防犯意識の高揚と職員の対処能力向上を図るため、強盗事件対処訓練が行われた。宮古島警察署(仲宗根宗信署長)の署員が強盗犯役を演じた。本番さながらの訓練では非常時に職員が互いに連携し、それぞれの役割についてスムーズに対応できるかを検証した。訓練後、同署の署員が「おおむね順調だった」と講評。若干の改善点なども指摘し、有事の際には訓練よりも順調に対処できるようアドバイスした。

午後5時15分ごろ、犯人に扮(ふん)した警察官が刃物(ダミー)を持って局内に押し入り、職員に対して「金を出せ」「動くと殺すぞ」などと脅して現金を奪って逃走した。職員らは現金を強奪して逃走する犯人にカラーボールを投げるなど対応した。

さらに、職員は通報を受け、駆けつけた警察官に犯人の特徴や逃走に使用した車両のナンバーなどを伝え、防犯カメラでも犯行の状況や犯人の特徴などを一緒に確認した。

訓練後、与那覇局長は「今回、訓練実施にあたり、強盗対策マニュアルを確認していたが、想定外の行動などがあり、動揺して思い通りの動きができなかった。防犯意識の高揚を図っていかなければならないと感じた。強盗犯は犯行前に下見すると聞いているので、日ごろから局周辺の見回り、不審車両、不審者チェックなど隙のない防犯対策をしていきたい」と感想を話した。

訓練を終えて、同署の講評では「非常通報は素早く対応できていた。職員間の連携は取れていたと思うが、想定外の役割が出てきたときの対応についても良かったと思う。重要な現場保存についてもおおむね良かったが、さらに今以上に現場保存を徹底してほしい」と呼び掛けた。また、犯人役の警察官からは「下見した時に声を掛けられた。やめようかなという気持ちになった。声掛けは重要だと感じた」と話した。

全国では郵便局を狙った強盗事件(2022年7月末現在)は11件発生。1月には那覇市の郵便局でも発生したが人的、金銭的被害はなかった。


記事の全文をお読みになりたい方は、宮古毎日新聞電子版のご購読をお勧めします。
まずは2週間、無料でお試しください。

無料試読お申込み

すでに購読中の方はログイン

カテゴリー一覧

観光関係

2024年4月17日(水)8:58
8:58

専用ターミナルが完成/ビジネスジェット

CIQ施設も設置/下地島空港   三菱地所は、県が推進する下地島空港および周辺用地の利活用事業の一環として「下地島空港における国際線等旅客施設整備・運営およびプライベート機受け入れ事業」の一つとして、下地島空港周辺にビジネスジェット専用施設「みやこ下…

2024年4月7日(日)8:54
8:54

海岸ごみ「ほっとけない」/500人参加しビーチクリーン

「第3回ほっとけないプロジェクト~海辺のミライをみんなで守ろう」(主催・同プロジェクト実行委員会)が6日、新城海岸で行われた。宮古島海上保安部やボランティアサークル、空手道場など各団体のメンバー、家族連れ約500人が参加しビーチクリーンを実施。発泡スチロールや…

ID登録でパソコン、タブレット、スマートフォンでお手軽に!