04/27
2024
Sat
旧暦:3月18日 友引 庚 
教育・文化
2022年11月15日(火)8:59

共生社会へ思い共有/美ら島おきなわ文化祭

4人が実現向け提言/「アートがつなぐ」テーマに

 

(左から)川満敏昭さん、永井則行さん、新城由喜恵さん、下地暁さん

(左から)川満敏昭さん、永井則行さん、新城由喜恵さん、下地暁さん

美ら島おきなわ文化祭2022の関連行事「ちむぐくる(真心)ゆい(結)フェスタ障がい者交流事業」が13日、JTAドーム宮古島で行われた。「アートがつなぐ人と人~障がいのある人もない人も誰一人取り残さない共生社会に向けて~」をテーマに、4人が対談・座談会形式でそれぞれの経験を基に意見や提言を述べた。会場には多くの市民が訪れ、地域社会における共生の実現に向け、支援の必要性や自分に何ができるかを共に考えた。

出席者は▽アイランダーアーティストの下地暁さん▽ノーマライゼーションダンスクルーリバティー代表の新城由喜恵さん▽市視覚障害者福祉協会が行っている三線教室講師の永井則行さん▽市視覚障害者福祉協会長の川満敏昭さん―。

全盲の人を理解し曲づくりに向けてヘレン・ケラーの生涯をDVDで見たり、アイマスクを着用して疑似体験をしたりしたという下地さんは「健常者も障がい者もそれぞれの当事者になれない。でも思いを共有することはできる。出会う場所、環境づくりをすれば、共生社会の実現に向けおのずと道は開けてくるのではないか」と語った。

新城さんは、障がいのあるなしに関係なくダンスを教えているという。「障がいという言葉がある以上、何らかの違いはあると思う。皆一緒ではなく、違いは何かを知った上で互いに何ができるかを探し合いながら、それを音楽を通してやっていきたい」と話した。

永井さんは「三線を弾いたことも触ったこともない人は当然いる。要請があればそういった方たちにマンツーマンで教えたい。それは私が教えるという経験を積むことにもつながる」と述べた。

川満さんは「障がい者、健常者それぞれの立場で与える側、与えられる側の認識があると思う。それぞれの立場で互いに共生して生きていける社会、バリアのない社会が実現できれば」と語った。

4人のトークは手話通訳、UDトーク(音声認識で声を文字化)付きで行われた。宮古テレビアナウンサーの翁長瑠美さんが進行役を務めた。


記事の全文をお読みになりたい方は、宮古毎日新聞電子版のご購読をお勧めします。
まずは2週間、無料でお試しください。

無料試読お申込み

すでに購読中の方はログイン

カテゴリー一覧

観光関係

2024年4月21日(日)8:54
8:54

「宮古横丁」がプレオープン/観光スポットに期待

ホテルアートアベニュー 平良西里にあるホテルアートアベニュー(旧ホテル共和別館)の1階に、タイ料理など7店舗が入る「宮古横丁」が19日、プレオープンした。経済団体や観光団体など関係者らが盛大に開業を祝った。

2024年4月17日(水)8:58
8:58

専用ターミナルが完成/ビジネスジェット

CIQ施設も設置/下地島空港   三菱地所は、県が推進する下地島空港および周辺用地の利活用事業の一環として「下地島空港における国際線等旅客施設整備・運営およびプライベート機受け入れ事業」の一つとして、下地島空港周辺にビジネスジェット専用施設「みやこ下…

ID登録でパソコン、タブレット、スマートフォンでお手軽に!