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スポーツ
2022年12月3日(土)8:59

堂安活躍、宮古も大興奮/劇的同点弾に”ズミ”

未明の観戦、テレビにくぎ付け/W杯サッカー

 

日本対スペイン戦の後半、同点ゴールを決め喜ぶ堂安選手=1日、ドーハ(時事)

日本対スペイン戦の後半、同点ゴールを決め喜ぶ堂安選手=1日、ドーハ(時事)

またも空気をがらりと変えてみせた。後半開始から投入された堂安律選手だ。3分、相手GKにボールを蹴らせ、味方の選手が競ったこぼれ球を右サイドで収めた。日本時間の2日午前4時から行われたサッカーワールドカップ(W杯)カタール大会の日本対スペイン戦。堂安選手の劇的な同点弾は、祖父の出身地・伊良部島や各家庭、職場などで持ち切りだった。

伊良部字伊良部に住む堂安選手の祖母・漢那道子さんと父がきょうだいの久貝仁美さんは「日本代表の命運を決める試合で、ゴールを決められて本当に良かった」とほっとした様子。「(律の)兄2人に『宮古からみんなで応援しているよ』と伝えてもらった。けがをしないで、次の試合も律らしく頑張ってほしい」とエールを送った。

50代の男性会社員は、午前4時の試合開始と同時にテレビにくぎ付けだったという。「前半はスペインの攻撃だけが目立ち『やはりダメか』と思ったけど、後半に堂安選手が出てきた途端に流れが変わった」と興奮ぎみ。「祖父は伊良部島出身ということを聞いてから、今まで以上に応援に熱がこもった」と話した。

「寝不足だが、仕事にも頑張れる。同僚たちとも堂安選手の話題で盛り上がった」とうれしそうだった。

堂安選手は試合後のインタビューで「まだ歴史を塗り替えたわけじゃないが、大きな壁を乗り越えた。(同点ゴールは)あそこは俺のコース。絶対に打ってやると決めていた。これで初戦(ドイツ戦)が奇跡じゃなくて、必然で勝ったと思ってもらえる。きょうはみんなで喜んで、あすから切り替えたい」。チームが目標に掲げる8強入りを懸けた戦いへ意気込みを示した。


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