04/25
2024
Thu
旧暦:3月17日 先勝 己 
社会・全般
2023年1月26日(木)8:59

「海難死亡事故をゼロに」

酸素供給キット配備へ/美ら海連絡協
全会員への早期導入目指す

 

今回購入した緊急用酸素供給キットと渡真利代表理事(左から3人目)ら=25日、宮古島漁協

今回購入した緊急用酸素供給キットと渡真利代表理事(左から3人目)ら=25日、宮古島漁協

海難死亡事故ゼロを目指して、宮古島美(ちゅ)ら海連絡協議会(渡真利将博代表理事)が、緊急用の「酸素供給キット」を購入し、会員事業所に配備する計画を進めている。関係団体および行政からの助成を求めながら、配備率100%の早期達成を図る。渡真利代表理事らが25日、宮古島漁業協同組合で会見を開き、「安全対策を強化し、万が一に備えた。死亡事故がない体制を整えたい」と語った。

同キットの購入資金は、会員会費および美ら海協力金等から捻出された。今回新たに購入した10セットと、既存の23セットを加えた33セットを配備する。会員事業所は87店舗あり、配備率は38%となる。

溺者の呼吸停止から4分で死亡率50%と言われており、いかに迅速に対応するかが重大事故を防止するキーポイントという。

ほとんどの溺者は呼吸停止中の酸欠、肺の中の海水による障害等が見られることから、現場での酸素供給が必要。救急車引継ぎまでの時間に酸素供給ができれば、重大事故の確率は低くなると考えている。

配備している船には「オキシゲン・サプライキット」のステッカーが貼られ、近くにいる船の利用も可能となる。

同キットの100%配備後は、AED(自動体外式除細動器)の配備も進め、安全対策のさらなる強化を進める。

2022年に発生した海難事故のうち、死者・行方不明者は4人。遊泳中(シュノーケル)が2人、ダイビング、SUPが各1人だった。

同会は現在、ダイビング業者で構成されているが、今後はSUPや水上バイク、シュノーケリングなどの事業所の加盟を推進する。

渡真利代表理事は「年内には他業種の皆さんも加わってもらい、一緒に活動できる体制をつくりたい。一枚岩となって観光客の安心安全のために頑張りたい」と語った。


記事の全文をお読みになりたい方は、宮古毎日新聞電子版のご購読をお勧めします。
まずは2週間、無料でお試しください。

無料試読お申込み

すでに購読中の方はログイン

カテゴリー一覧

観光関係

2024年4月21日(日)8:54
8:54

「宮古横丁」がプレオープン/観光スポットに期待

ホテルアートアベニュー 平良西里にあるホテルアートアベニュー(旧ホテル共和別館)の1階に、タイ料理など7店舗が入る「宮古横丁」が19日、プレオープンした。経済団体や観光団体など関係者らが盛大に開業を祝った。

2024年4月17日(水)8:58
8:58

専用ターミナルが完成/ビジネスジェット

CIQ施設も設置/下地島空港   三菱地所は、県が推進する下地島空港および周辺用地の利活用事業の一環として「下地島空港における国際線等旅客施設整備・運営およびプライベート機受け入れ事業」の一つとして、下地島空港周辺にビジネスジェット専用施設「みやこ下…

ID登録でパソコン、タブレット、スマートフォンでお手軽に!