12/05
2025
Fri
旧暦:10月16日 先勝 戊 
環境・エコ
2023年7月18日(火)9:00

ニホンイタチ根絶目指す/県環境部

希少種保全でわな増設/下地・伊良部島で捕獲強化

 

県がイタチの根絶を目指して防除のため、箱形の捕獲わなを設置していることに理解を呼び掛けるチラシ

県がイタチの根絶を目指して防除のため、箱形の捕獲わなを設置していることに理解を呼び掛けるチラシ

県環境部自然保護課では、ミヤコカナヘビなど希少種を保全しようと、下地島、伊良部島を中心に希少種を捕食しているニホンイタチ対策として、箱形の捕獲わなを大量に増設し、根絶に向けた取り組みを強化しているニホンイタチは県対策外来種リストで重点対策種に指定され、防除が実施されている。

ニホンイタチは1960年後半、ネズミ駆除の目的で宮古諸島に導入されたが、ミヤコカナヘビなど希少な生物が捕食されていて、絶滅の危機に瀕している。

県では、こうした希少種を保全するためにイタチの捕獲強化を図り、21年度は設置したわなでイタチ202匹、農作物に影響を及ぼすクマネズミも同じわなで747匹捕獲した。

県の「ニホンイタチ防除計画」では、下地島などではわなによる全域での捕獲を実施して根絶を目指している。

特に下地島と伊良部島では、ここ数年、わなの数を増やして捕獲数を増やしている。

21年度末時点で、わなの数は下地島に457台、伊良部島に145台の合計602台を設置していたが、22年度にはさらに、下地島に150台、伊良部島に934台の合計1084台を増設した。

その結果として、22年度のイタチの捕獲数は下地島で85匹、伊良部島で343匹の合計428匹を捕獲した。

また、イタチ以外の捕獲数は1251個体あったが、最も多かったのが農作物への被害をもたらすクマネズミの1125匹だった。

県では、設置しているわなについて標識を付けて理解と協力を求めているほか、破損の発見や不快に感じた際には回収、撤去するとしており、「わな番号」とともに県や事業受託者まで連絡するよう求めている。

二ホンイタチについては、宮古諸島を含め導入した地域では、は虫類などが大きく減少し、生態系への影響が問題視されている。

宮古では、絶滅危惧種のミヤコカナヘビ、キシノウエトカゲ、ミヤコヒメヘビなどがニホンイタチのふんから検出されている。


記事の全文をお読みになりたい方は、宮古毎日新聞電子版のご購読をお勧めします。
まずは2週間、無料でお試しください。

無料試読お申込み

すでに購読中の方はログイン

カテゴリー一覧

観光関係

2025年11月6日(木)9:00
9:00

入域観光客66万5000人/25年度上半期

前年比3万人増 過去2番目に多く 2025年度上半期(4月~9月)の入域観光客数は前年比で3万6414人(5・79%)増の66万5270人だった。過去最多となった18年の68万355人に迫る2番目の記録。市観光商工課が5日発表した。9月の入域観光客数は12万7…

2025年11月5日(水)9:00
9:00

下地島・台中線新規就航へ/スターラックス

台北線は再開、来年2月から   下地島エアポートマネジメント(鶴見弘一社長)は4日、今年8月から10月24日まで下地島-台湾(台北)線を運航していた台湾のスターラックス航空が来年2月から再び同路線を運航すると発表した。今回は台北だけでなく新たに下地島…

ID登録でパソコン、タブレット、スマートフォンでお手軽に!