食料品を空輸で緊急調達/イオン琉球市内2店舗
買い物客「ありがたい」/台風による物資不足対応
台風6号の影響で船舶輸送が滞る中、イオン琉球(本社・南風原町、鯉渕豊太郎社長)は6日、航空便による緊急食料調達を実施し、市内のマックスバリュ2店舗にパンやインスタント食品を納品した。専用ブースに商品を陳列すると、訪れた地域住民や観光客らが次々と手に取り購入していた。船舶での食料品などの物資の到着は9日になる見通し。
今回空輸されたのはパンやカップラーメン、パックご飯、パスタなど保存ができる食品。到着したのはコンテナ約20本分(計1196ケース)となっている。午前と午後の2回に分けて羽田から到着した。今回の輸送に当たり、イオンやイオングローバルSCMなどグループ会社が協力した。
このうち、マックスバリュ宮古西里店には午後4時すぎに空港から物資を載せたトラックが到着。多くの従業員が荷物を受け取るとすぐに箱の開封作業を行い、手際よく入口付近に設置した特設ブースに並べた。買い物客らは足を止め、目当ての商品を買い物かごの中に入れていた。
同店の牧野奨平店長は「船便がストップしている状況で、市民に少しでも早く必要な食料を提供したいということでグループ会社の協力で物資をもらえた」と強調し、「本州にも台風が向かっており、供給が安定しないということでお客さんの不安を少しでも解消できたらと思う。加工商品に限るが、なんとか食料を届けたい。水曜日(9日)に船便が到着する予定なので、そこからは安定すると思う」と話した。
到着したそうめんを早速購入した友利達夫さんは「あまり食料品がなかったのでありがたい。そうめんチャンプルにして食べる。(空輸は)大きな企業だからこそできることで感謝している」と話した。





