交通三悪が増加/23年管内交通違反
事故防止へ取締強化/宮古島署
宮古島署(喜屋武一郎署長)はこのほど、管内の2023年(1月~12月)交通違反検挙状況と交通事故件数をまとめた。悪質かつ特に危険性の高い事故の原因で「交通三悪」のうち、無免許と飲酒運転が前年を上回る結果となった。もう一つの速度違反と合わせると、検挙件数は前年比12件増の105件だった。
主な違反別検挙数は無免許運転31件(前年比6件増)、飲酒運転70件(同9件増)、速度違反4件(同3件減)となり、速度違反は減ったものの、三悪としては結果的に件数が増加した。
ほかに信号無視が101件(同13件増)、一時不停止464件(同131件減)、携帯電話使用等100件(同93件減)、シートベルト未装着47件(同60件減)だった。
交通事故関係で人身事故は94件(前年比7件減)だった。このうち死亡事故は1件(同1件減)で、3月に74歳の女性が、平良西里の市道交差点で横断歩道を歩行中に軽自動車と衝突。女性は頭部打撲による外傷性くも膜下出血などで意識不明の重体となり、救急車で搬送されたが死亡が確認された。
物損事故は前年比351件増の2412件で、特徴としては人身事故は見通しの悪い交差点における出会い頭の事故が増えているといい、物損事故はレンタカー絡みの事故が増加している。
同署では「重大事故につながりかねない交通三悪の増加が増えているため、取り締まりを強化していきたい」などと強調した。