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社会・全般
2024年3月23日(土)8:59

公共交通の自動運転目指す

県、多良間で実証実験へ/無人化バス、カート型想定

 

県が多良間村で計画している公共交通の自動運転を目指す実証実験のイメージ(県提供資料)

県が多良間村で計画している公共交通の自動運転を目指す実証実験のイメージ(県提供資料)

【那覇支社】県は公共交通の自動運転に向けた実証実験を、2024年度から多良間村で行う。このほど行われた、県議会の総務企画委員会で、宮古島市区選出の國仲昌二氏(おきなわ新風)の質問に、県当局が明らかにした。人が補助する段階から始め、将来的には無人化された自動運転を目指す。

空港や港と集落を結ぶルートでは「バス」タイプ、集落内は「カート」タイプの公共交通を配置する。現状で運行している村営バスとの切り替えも想定している。

この実証実験は、運転手不足などで公共交通の維持が困難になると想定される離島・過疎地域で、持続可能なモデルを作ることが目的。多良間村で2~3年程度にわたり実証を行った上で、他の地域に展開を検討するという。

24年度は、同村で5~12月にニーズ調査や住民との話し合いをしながらルートなどを決めていくワークショップを行い、実証実験は10~12月に実施する。

県の担当者は、「離島・過疎地域での交通の維持、確保は重要な課題。将来を見据え、課題解決の一つの手法として、自動運転の技術を導入していきたい」と目的を述べた。

また、「一般的には自動運転はコストが掛かる面もある。低コストにして持続可能にしていきたい」と語った。

國仲県議は「非常に良い事業だと思う。ぜひ、多良間村で成功させて、(他地域に)結びつけてほしい」と期待した。

実証実験などは、24年度に県が計画している新たな「自動運転交通サービス地域実装推進事業」によるもの。

内閣府のデジタル田園都市国家構想交付金(県予算5293万円、補助率1/2)、国土交通省の地域公共交通確保維持改善事業費補助金(同9439万円、補助率10/10)の活用を予定している。


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