10/10
2024
Thu
旧暦:9月7日 先負 丙 
社会・全般
2017年10月30日(月)9:02

「無土器期研究」でシンポ/浦底遺跡

発掘調査成果を市民に周知


出土品などの説明を熱心に聞く参加者=28日、市総合博物館

出土品などの説明を熱心に聞く参加者=28日、市総合博物館

 シンポジウム「浦底遺跡の発掘調査にみる無土器期研究の新展開」(主催・市教育委員会生涯学習振興課)が28日、市総合博物館で行われた。このシンポジウムは世界的にも特徴的な文化要素を持つ、浦底遺跡の発掘調査成果について広く市民に周知するため、2017年度地域の特色ある埋蔵文化財公開活用事業の一環として行われた。

 シンポジウムでは生涯学習振興課の久貝弥嗣さんが「浦底遺跡で検出される遺構としては、集石遺構、貝集石、埋葬人骨が確認されている」と概要を述べ、「貝集石は食料残滓(ざんし)と考えられる貝を、一定の範囲に廃棄した跡、あるいは貝をストックしていた跡と考えられる」と説明した。

 出土品は貝、骨製品や石器で、貝製品はシャコガイ製の貝斧の出土点数が多かった。

 久貝さんは「浦底遺跡の発掘調査成果は、アラフ遺跡など同時期の遺跡間との比較、年代の異なる無土器期遺跡との比較を行う上でも、重要な意味を持つと考えられる」とした。

 琉球大学戦略的研究プロジェクトセンターの山極海嗣特命助教が「海と島の世界へ進出し貝斧を利用した人々」と題し講演、江上幹幸元沖縄国際大学教授が「集石遺構の用途と文化」と題して、当時の生活の様相などについて話した。

 石垣市教育委員会の島袋綾野さんが「八重山諸島の無土器期-地理的県境にみる石器の利用を中心として」と題し、講演した。


記事の全文をお読みになりたい方は、宮古毎日新聞電子版のご購読をお勧めします。
まずは2週間、無料でお試しください。

無料試読お申込み

すでに購読中の方はログイン

カテゴリー一覧

観光関係

2024年9月21日(土)9:00
9:00

地域クリエイターに学ぶ/商工会議所

講師に中村、安田さん/新商品開発セミナー   宮古島商工会議所は19日、地域クリエイターと一緒に考える特産品ブラッシュアップ&新商品開発セミナーを同所で開催した。中村美樹さん(クリエイティブファクトリー・パパラギ)、安田澄江さん(ミヤコブライド)らが…

2024年9月17日(火)9:00
9:00

泡盛の消費拡大狙う/沖縄国税事務所プロモーション

台湾富裕層対象に/鍾乳洞見学や試飲会   沖縄国税事務所は16日、大型クルーズ船の寄港に合わせた泡盛の消費拡大プロモーションを宮古島で初開催した。クルーズ船の乗客38人が酒蔵バスツアーに参加。城辺砂川の多良川を訪れて泡盛を貯蔵している鍾乳洞を見学した…

ID登録でパソコン、タブレット、スマートフォンでお手軽に!