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社会・全般
2020年1月11日(土)8:59

給油所も人手不足深刻/宮古給油所、日曜休業進む

営業日減と時短で対応


日曜休業に踏み切る宮古給油所第1SS=10日、平良西里

日曜休業に踏み切る宮古給油所第1SS=10日、平良西里

 島内で6カ所のガソリンスタンドを展開する宮古給油所は12日から第1SS(北給油所)の日曜休業に踏み切る。背景に深刻な人手不足がある。同社はすでに福里SS(城辺)、第2SS(南給油所)を日曜休業としており、砂川SS(城辺)は2018年から全面休業している。同社担当者は「労働者不足が要因。サービスの質を低下させないための苦渋の選択」と話している。

 同社のメインSSである第3SS(第3給油所)は従来同様、日曜日も営業する。中休みSS(野原越)も日曜営業を続ける。同社は二十年ほど前までは日曜休業だったがレンタカー増などの社会環境の変化に対応するため、年中無休に移行した。しかし18年ごろから人手不足が深刻になり、営業時間の短縮や営業日の削減などで対応している。

 砂川SSは18年6月から全面休業、福里SSは同年8月から、第2SSは19年5月から日曜休業に踏み切っている。また30分から1時間程度、営業時間を短縮し対応している。

 同社は人手不足に対応するため、障がい者雇用も積極的に進め、給油に関わらない洗車などの部分の業務を担当させ、加えて短時間勤務ができるようにしたという。他の正社員以外の従業員も短時間勤務ができるように変更した。

 同社はアルバイトを含め従業員は40人規模。同社の奥平勇三統括部長は人材確保の厳しさを「人手が足りないスタンドにはメインの第3給油所からヘルプで従業員を送っていたが、人手が確保できず、厳しくなっている。ハローワークや新聞広告で募集をかけても集まらない」と訴えている。

 セルフ方式への移行も検討したが、多額の設備投資が掛かり、現状では踏み切れないという。また外国人労働者の雇用も検討したが、取り扱い品が燃料という「危険物」であることや利用者との対話が必要不可欠になることから断念した。

 奥平部長は「中途半端な人数で店を開けると、サービスの質の低下を招く恐れがあり、苦渋の選択。従業員は休日が取れない状況がある。国の働き方改革などもあり、従業員に長時間労働を求めることはできない。利用者に迷惑を掛ける部分もあると思うが、理解してもらいたい」と話した。また「幹線道路にある第3給油所と島の中心に位置する中休み給油所は今後も日曜営業を続けていく」と理解を求めた。


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