亀濱氏、一般質問で登壇/県議会
弾薬庫へ知事視察求める
【那覇支社】県議会(新里米吉議長)2月定例会で2日、宮古島市区選出の亀濱玲子氏(社民・社大・結)が一般質問に登壇した。亀濱氏は、玉城デニー知事に対し宮古地区で造成が進む弾薬庫建設地を早期に視察するよう求めたほか、離島の条件不利性解消に向けた施策についての取り組みなどをただした。
池田竹州知事公室長は、弾薬庫建設地への知事視察について、「知事は、これまでできるだけ多くの離島へ足を運び、施策に生かすように取り組んできた。1月22日に(市民団体から)要請があった視察についても検討していきたい」と説明した。
亀濱氏が再質問で視察の時期を追及したのに対しては「具体的な時期を明確に申し上げることは難しいが、全体の知事の業務を見ながら、時期を検討していきたい」と述べた。
また、宮城力企画部長は、離島の条件不利性解消への施策について「2022年度を始期とする新たな離島振興計画の策定に取り組み、引き続き、離島島しょ地域を県政の最重要課題と位置付けさらなる振興発展に取り組む」と述べた。
宮古島-多良間島間のフェリー新造船への支援については「20年度から21年度にかけて支援することとしている。多良間航路の建造支援を着実に実施し、航路の確保、維持に努める」と答弁した。
住宅確保の困難さが指摘される離島赴任の教職員について、平敷昭人教育長は、「県立学校教職員の着後手当を増額支給した。臨時的任用職員に対しては、20年度から期限を限定して一定戸数の民間賃貸住宅を借り受ける」と話した。
長嶺豊農林水産部長は県産黒糖の販路拡大に向け「2020年度は、一括交付金の新規事業で『沖縄黒糖販路拡大プロモーション推進事業』を立ち上げ、商談会の実施や消費、商品開発支援等などの取り組みを強化する」と語った。
また、多良間村の農業用水確保については「7カ所、50万㌧の貯水池に雨水を集めるために464㌶の整理計画を進めている」などと答えた。