10/04
2024
Fri
旧暦:9月2日 仏滅 辛 
政治・行政 社会・全般
2011年1月16日(日)9:00

ワクチン無料接種へ/宮古島市

子どもの髄膜炎を予防/ヒブと肺炎球菌


これまでは任意接種で高額だったヒブと肺炎球菌のワクチン接種が国と市の助成により接種費用が

これまでは任意接種で高額だったヒブと肺炎球菌のワクチン接種が国と市の助成により接種費用が

 昨年末に国の3種(子宮頸がん、ヒブ、小児用肺炎球菌)ワクチンの助成が決定したことを受け、宮古島市では子宮頸がんに続きヒブワクチンと肺炎球菌ワクチンの接種費用も無料で実施することとなった。今月末に予定されている市議会の臨時議会で予算案が提案される。両ワクチンは各医療機関での個別接種を予定しており、現在は宮古地区医師会と調整中。接種スタートは5月か6月ごろを予定している。


 両ワクチンは細菌性髄膜炎を予防する。細菌性髄膜炎はHib(ヒブ・インフルエンザ菌b型)や肺炎球菌などの細菌が脳や脊髄を含む髄膜の奥まで入り込んで起こる病気。

 細菌性髄膜炎には原因菌があり、ヒブが約6割、肺炎球菌が約3割近くを占めるとされている。 年間1000人近くの子どもが発症し、約5%が死亡、約25%に手足のまひや発達の遅れ、難聴、てんかんなど後遺症がみられるという。

 これまで両ワクチンは任意接種で、さらに高額なことから公費での助成が待ち望まれていた。
 市福祉保健部健康増進課の豊見山京子課長は「両ワクチンとも子どもの髄膜炎を予防することができる。自己負担はないので宮古島市の子どもたちの命を守るためにもぜひ積極的に接種してほしい」と呼び掛けた。

 ヒブワクチンは2~7カ月未満児が4回接種(費用・約3万5000円)、7~12カ月未満が3回接種(同・2万7000円)、1~5歳は1回接種(同・9000円)。

 肺炎球菌ワクチンは、2~7カ月未満が4回接種(費用・4万5000円)、7~12カ月未満が3回接種(同・3万4000円)、1~2歳が2回接種(同・2万3000円)、2~5歳が1回接種(同・約1万2000円)となっている。

 この費用負担を国、市が行うとし、市の予算はヒブワクチン接種分で2280万円、肺炎球菌ワクチン接種分で3760万円となっている。

 接種方法は各医療機関での個別接種を予定し、現在は宮古地区医師会と調整している。成立した予算は来年度へと繰り越し、接種スタートは5月から6月ごろを予定している。

 対象者には市から予防接種通知の予診票が送られる。


記事の全文をお読みになりたい方は、宮古毎日新聞電子版のご購読をお勧めします。
まずは2週間、無料でお試しください。

無料試読お申込み

すでに購読中の方はログイン

カテゴリー一覧

観光関係

2024年9月21日(土)9:00
9:00

地域クリエイターに学ぶ/商工会議所

講師に中村、安田さん/新商品開発セミナー   宮古島商工会議所は19日、地域クリエイターと一緒に考える特産品ブラッシュアップ&新商品開発セミナーを同所で開催した。中村美樹さん(クリエイティブファクトリー・パパラギ)、安田澄江さん(ミヤコブライド)らが…

2024年9月17日(火)9:00
9:00

泡盛の消費拡大狙う/沖縄国税事務所プロモーション

台湾富裕層対象に/鍾乳洞見学や試飲会   沖縄国税事務所は16日、大型クルーズ船の寄港に合わせた泡盛の消費拡大プロモーションを宮古島で初開催した。クルーズ船の乗客38人が酒蔵バスツアーに参加。城辺砂川の多良川を訪れて泡盛を貯蔵している鍾乳洞を見学した…

ID登録でパソコン、タブレット、スマートフォンでお手軽に!