再びイベント自粛/新型コロナ
㌔マラソン中止検討/来年のトライも微妙に
新型コロナウイルスの感染の広がりを受け、イベントを自粛するムードが再び強まっている。来年1月予定の宮古島100㌔ワイドーマラソンは中止を選択肢に入れて調整に入った。前回中止した全日本トライアスロン宮古島大会も、現下においては開催が危ぶまれる状況だ。最終的には9月下旬に開く大会実行委員会の総会で決断する。地域振興と感染防止対策を同時に進めなければならない市や関係団体の苦悩は続く。
ワイドーマラソンは、100㌔の部をメインとする大会で、県内外から多くのランナーが出場する。前回大会には約1000人が参加し、このうち7割は県外からの参加者だった。
来年1月の大会については、実行委員会の委員に議案書を郵送し、この中で中止の検討を求めている。8月中に返信を得て、主催者として最終判断を下す。
一方、前回は史上初の中止となったトライアスロンも判断の時期が迫る。
通常の手続きは、8月中に開く実施競技委員会で大会要項を確認し、9月下旬の実行委員会総会で最終決定する。参加選手の受け付けは10月1日に始める。
ただ、次回大会の中止を選択肢から除外できない状況にある。国内各地で新型コロナの感染が広がっており、宮古島市でも連日感染が確認されている現状を踏まえると、主催者としてゴーサインは出しにくい。
実行委員長を務める長濱政治副市長は「判断はまだだが、こういう状態で開催できるのかどうか、悩ましいところではある」と表情を曇らせた。その上で「気になるのは、(新型コロナ禍に)協賛企業にお願いできるかどうかだと思う。関係者の皆さんに『喜んでやります』と言ってもらえる環境が重要だ」と話し、厳しい現状を憂えた。
宮古島市で感染者が確認されて以降、これら一大スポーツイベントのほか、大小さまざまなイベント行事に影響が出ている。
市スポーツ協会は、開催中の宮古体育大会を中断しており、今後の大会運営は見通せない状況にある。