07/27
2024
Sat
旧暦:6月22日 先負 壬 
社会・全般
2011年2月20日(日)9:00

沖縄と共通文化圏/博物館講座

12~13世紀の宮古


宮古の歴史を熱心に聞き入る参加者ら=19日、市総合博物館

宮古の歴史を熱心に聞き入る参加者ら=19日、市総合博物館

 企画展「宮古人のルーツを探るPart1-12~16世紀の宮古-」の関連講座が19日、市総合博物館で開かれた。同館学芸員の久貝弥嗣さんが「12~16世紀の宮古~遺跡の発掘調査からみる歴史~」、元琉球大学准教授で形質学専門の土肥直美さんが「12~16世紀の遺跡から出土する人骨の特徴」と題して講話した。

 その中で、久貝さんは「宮古は12~16世紀に北方から新たな文化の波及があり、沖縄本島と共通の文化圏に入った」と強調。土肥さんは「宮古からは保存状態の良い先史時代の人骨は見つかっていない。その先史時代人を求めて、3月5日から城辺の浦底遺跡で発掘調査を行う」と語った。来場者らは、祖先に思いを馳せていた。


 久貝さんは「交易ルートからヒト・モノの流れを推察する。宮古では、12世紀以前は無土器時代。12~13世紀に沖縄本島と共通文化に入ったが、宮古は独自の地域性を保った。北からは滑石製石鍋やカムィヤキ(類須恵器、亀焼きとも言う)、白磁玉縁碗が入って来た」と説明した。

 さらに久貝さんは「13~14世紀の遺跡からは野城式土器、耳を持つ鍋形の土器が出土する。また福建省産の白磁も出る」と語った。

 土肥さんは、県内の出土人骨を説明した上で「島尻地区の長墓は、先史時代を研究する上で大きなポイントとなる。12~16世紀の外間遺跡から出土した男女の人骨2体をDNAで分析した結果、男性は北アジアに多いタイプ、女性は沖縄に多いタイプであることが分かった」と話した。


記事の全文をお読みになりたい方は、宮古毎日新聞電子版のご購読をお勧めします。
まずは2週間、無料でお試しください。

無料試読お申込み

すでに購読中の方はログイン

カテゴリー一覧

観光関係

2024年7月21日(日)9:00
9:00

キッチンカーグルメ満喫 「 ひらりんマーケット 」

ひらりんマーケット(主催・日本観光振興協会、宮古島市)が20日、平良港内のひらりん公園で開催された。会場には、たこ焼きやかき氷などキッチンカーが6台、アクセサリーなど物販が8店舗参加し、地元住民やクルーズ船観光客らがお目当ての商品を買い求めながら交流を楽しんだ…

2024年5月24日(金)9:00
9:00

観光映像祭で準グランプリ

宮古上布テーマのPR映像 宮古島観光協会(吉井良介会長)の持続可能な観光PR映像「a letter from 島を継ぐ」が第6回日本国際観光映像祭で準グランプリに輝いた。また、地方観光カテゴリでは最優秀賞を受賞した。

ID登録でパソコン、タブレット、スマートフォンでお手軽に!