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産業・経済
2010年6月1日(火)16:14

6月家畜競りも中止/県・JA 全県約8000頭に影響

県、1億1千万円を緊急支援措置/飼料代、利子補給などに充当

6月県内家畜競り中止について会見する(左から)比嘉県農水部長、JAの伊波理事長、赤嶺会長ら=31日、県庁記者会見室

6月県内家畜競り中止について会見する(左から)比嘉県農水部長、JAの伊波理事長、赤嶺会長ら=31日、県庁記者会見室

 【那覇支局】宮崎 県で4月に発生し、その後も深刻な畜産農家への被害と社会的影響をもたらしている口蹄疫(こうていえき)について、県農水部とJAおきなわは31日、緊急 の記者会見を開き、5月に引き続き6月も県内家畜市場のすべての競りを中止すると発表した。6月競り出荷予定頭数は牛、豚、ヤギなど計約8000頭。県は 予備費を用いて1億1018万円の緊急支援費を編成し、競り中止に伴う畜産農家への飼料代の補助、運転資金・生活資金の利子補給、防疫態勢強化の資金に充 当する。

 

 会見したJAおきなわの伊波榮雄理事長は「宮崎県では依然として口蹄疫感染が終息する気 配がない。現在、同県川南町から半径10㌔㍍以内はワクチン接種の上、全頭殺処分となっている」と説明し、「家畜競り市場の責任者として現在、県と連携し て口蹄疫侵入防止対策や農家の経営支援に万全を期しているところ」と述べ、現時点で競りを開設できる状態にないとし、6月競りを中止するとの判断に至った 経緯を説明した。
 
 競り中止に伴い出荷滞留や出荷適齢期月数を超過する家畜の価格下落の問題、農家の精神的苦痛を勘案した場合、伊波理事長は「早 期の競り再開が望まれる」と述べ、宮崎県の状況をみた上で、定期開催以外の「臨時競り開催も視野に入れている」と述べ、早急な競り再開を目指していること を明らかにした。

 
 また、JAおきなわでは5月競り中止に引き続き、同組合の支援策として①仮渡金の実施(最大で子牛雄20万円、雌15万円)② 子牛用飼料の無償配布(1頭あたり2袋)③「口蹄疫緊急資金」による融資対応-を継続するとした。
 
 県の対応策として比嘉俊昭農水部長が説明し、 県の侵入防疫対策を強化することに加え、農家支援策として、①滞留中の家畜餌代の補助費4131万6000円②滞留中の利子補給費1773万円③口蹄疫侵 入防止対策費5113万5000円の計1億1018万1000円を県予備費で予算措置することを発表した。県では、予備費で対応できなかった場合、6月補 正予算に計上する方針だ。

 
 赤嶺勇県農協中央会長は、「県、JAともに水際対策、防あつ態勢を早急に取り組み継続する」とし、「市場に、ものが出 せないという点で、鹿児島、宮崎などの購買者が懸念している。今後、購買者拡大などの課題はある」と述べた上で、県内の農家被害の実態を明らかにし、国に 対しても支援策を求めていく考えだ。


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