02/17
2025
Mon
旧暦:1月20日 友引 丁 
産業・経済 社会・全般
2011年4月1日(金)9:00

電線、ベニヤ板品薄状態/東日本大震災の影響

入荷制限され先行き懸念


電気資材卸会社が電気工事各社に送付した文書

電気資材卸会社が電気工事各社に送付した文書

 東日本大震災の影響を受け、宮古でもベニヤ板や電線などの建築資材が品薄になっている。木材卸のA社では、ベニヤ板がほぼ品切れ状態。電気資材卸のB社は、発注量の2割程度しか調達できていない。ベニヤ板は建築工事の仮枠等、電線も同工事の配線などに使う。経済界関係者は「品薄で資材確保に先の読めない状況は、今後の工事に影響を及ぼす可能性が高い」と危惧する。


 「ベニヤ板500枚を納品してほしい」。31日午前、A社にそんな電話あった。同社は「100枚程度ならできるが、全量は無理」と断った。

 同社のベニヤ板の在庫はほぼ底を突き、注文しても要望通り入荷していない。
 同社は原材料(ラワン)の生産減に加えて、東北での仮設住宅関連需要が、ベニヤ板不足に拍車をかけたとみている。

 電気資材卸のB社は沖縄本島の問屋から「納品は、これぐらい(注文分の2割)にしてもらいたい」と言われたという。在庫は1~2カ月分あるものの、その先を懸念する。同社は、大震災の影響で納品が滞る可能性を文書で電気工事各社に通知した。

 沖縄本島の電気資材卸問屋は品薄の要因に①茨城県内工場の大震災被害②製品の東北地方への優先出荷-を挙げている。

 一方、建築資材卸のC社は、3カ月分程度のベニヤ板を確保した。しかし、同社役員は「ベニヤ板の製造は、東北が日本全体の5割を占める。ほとんどの工場が津波被害を受けており、今後どうなっていくかが心配」と話す。材木や鉄筋に、大きな影響はないとみる。同役員は「建築業者に迷惑を掛けないよう、流通を担当する者として頑張る」と語気を強めた。


記事の全文をお読みになりたい方は、宮古毎日新聞電子版のご購読をお勧めします。
まずは2週間、無料でお試しください。

無料試読お申込み

すでに購読中の方はログイン

カテゴリー一覧

観光関係

2025年2月13日(木)9:00
9:00

宮古モデルの構築、推進を

働き方改革支援事業報告会/観光協   宮古島観光協会(吉井良介会長)は12日、市役所で働き方改革推進支援助成金事業の報告会を行った。参加した会員らが、会員対象のアンケート調査の結果を通して観光業界の現状を再確認した。JTB総合研究所客員研究員(帝京大…

2025年1月31日(金)9:00
9:00

ミス宮古島ら大歓迎/ソラシドエアに168人

大分からチャーター便   宮古島観光協会と下地島エアポートマネジメントは30日、ソラシドエアのチャーター便(大分-下地島線)で訪れた観光客らを歓迎するセレモニーを下地島空港で行った。ミス宮古島の坂田祐梨(ゆり)さんや関係職員らが168人の乗客を「よう…

ID登録でパソコン、タブレット、スマートフォンでお手軽に!