市の働き掛け要請/奥平氏
中国チャーター便就航で
宮古島市区選出県議の奥平一夫氏らは12日、市平良庁舎に下地敏彦市長を訪ね、宮古空港への中国チャーター便就航と下地島空港での国際線機能整備について、市側からも県や関係機関に対して積極的に働き掛けを行ってほしいと要請した。要請には市議の長崎富夫氏、山里雅彦氏、前里光恵氏が同席した。
宮古空港、下地島空港への中国チャーター便乗り入れについては、6日に行われた県議会(高嶺善伸議長)11月定例会一般質問で、奥平氏が県執行部に対し、中国東方航空などの航空会社が同空港への就航を打診していることに対し、仲井真弘多知事と当間清勝県土建部長から両空港の外国便就航を前向きに検討する趣旨の答弁があった。
市長要請で奥平氏は、数次ビザ発給に伴い、県への中国人入域観光客が増加する一方、那覇空港が既に手狭な状態にあるため、同空港の国際線ターミナル設置や平行滑走路が完成するまでの期間、宮古2空港を使用してはどうかとの質問に対し、仲井真知事が「島の空港をフル活用する方向で、大至急詰めてみたい」と答えたことなどを説明した。
要請では、チャーター便を定期就航に持っていくために市側の受入体制を強化し、市、観光協会、観光関連事業者、商工会議所などが連携して歓迎体制を構築し、①市空港課、国管制、空港ターミナルによる空港使用の調整②ターミナルと航空会社への協力依頼③入管事務所、検疫事務所との調整会議、④市関連部局と観光協会、商工会議所などとの連携-などを求めた。
奥平氏は「宮古圏域の観光拡大を図る好機。このタイミングを逸しないよう、市にも積極的になってもらいたい」と話した。
下地市長は「そういう動きがあるならば、市としても前向きに働き掛けていきたい」と述べ、要請に対し理解を示した。