震災被災者を激励/商工会議所
17世帯に「応援シール」収益金贈る
宮古島商工会議所(下地義治会頭)は27日、東日本大震災の復興応援「みーやシール」の収益金(商品券)を宮古島市に避難している17世帯に配分した。シールは1枚5円で、会議所の会員らに10万枚を完売。下地会頭は「餅代ぐらいにしかならないが、足しにして良い正月を迎えてください」と激励した。
商工会議所は被災者応援の第一弾として、10万枚(50万円分)を印刷し4月に販売を開始した。購入した会員らは牛乳や弁当などの自社製品に貼り販売。店頭のポスターには「普段のお買い物が、東日本大震災被災地の復興支援につながります」と書き、協力を呼び掛けた。シール販売は、来年3月まで続ける。
被災者を代表してあいさつした鎌田昭三さんは、「地震、津波は未曾有の災害に余る大震災だった」と「3月11日」を振り返った。福島原発から17㌔地点に自宅がある鎌田さんの場合は、放射能汚染のために自宅に戻れないという最悪のケース。看護師の仕事の関係で、患者と一緒に雪の中をあちこち移動し、一段落後、やっとの思いで宮古島にたどり着いたという。
鎌田さんは「義援金は正月を楽しく過ごすために大切に使いたい」と感謝した。
塩谷かず江さんは先月、兄夫婦を頼って子ども3人と来島した。「宮古は人も気候もあたたかい」と感想。小学3年生の女の子は、まだ島の生活に慣れず毎晩、福島の父に泣きながら電話しているという。