「ミスない事業管理を」/仕事納めで下地市長
来年はさらなる活性化へ
官公庁の仕事納めとなった28日、下地敏彦市長は市役所各庁舎と庁舎外に事務所を構える部署を訪れ、職員にねぎらいの言葉を掛けるとともに、来年はさらなる活性化を目指す意欲を示した。また来年度からは、各部で行っている事業の契約事務を一括して処理する「契約検査課」を総務部内に新設し、業務の一元化を図ることで、事業執行部門の負担の軽減と、確実な契約手続きの実行を目指す考えを明らかにした。
下地市長らは同日午前、上下水道部、城辺、上野、下地の各庁舎、空港課、消防本部、みどり推進課、宮古森林組合、環境保全課、港湾課を訪れ、仕事納めのあいさつを行った。
下地庁舎では建設部の職員らに対し、市議会12月定例会に提出していた景観条例案が継続審議となったことについて「残念に思う」との思いを述べた上で「市民に対する説明が不十分とのことなので、次回の議会までに条例の趣旨について十分な周知徹底を図っていかなければならない」と呼び掛けた。
現在は各部で行っている事業の契約に関する業務を一本化するための組織改編を行う考えを示した下地市長。「総務部の中に新しく契約検査課という部署を設け、そこで一括してすべてを処理する形にして、事業執行部門の負担軽減を図り、そしてミスのない確実な事業管理をしていきたい」と語った。
今年度からクリーンセンター内へ事務所を移し業務に当たっている環境保全課では、新ごみ処理施設建設に向け、地域の理解を得ながら、環境影響評価書を作成し、一日も早い建設に向け努力する考えを職員に示した。また今年10月に発表した不法投棄撲滅宣言については「撲滅へ向け一大キャンペーンを張りながら、皆さんと協力して取り組みたい」との思いを述べた。
午後からは伊良部庁舎に続き平良庁舎で下地市長があいさつ。これまで平良庁舎では、市長が各課を回っていたが、今年は業務に支障のない職員が1階玄関前広場に集まった。
下地市長は今年1年を振り返り、宮古-那覇線へのスカイマーク新規就航に伴う運賃値下げについて「長い間、航空運賃低減化を要望してきたがこれほど安くなるとは思わなかった」との感想を示した上で「沖縄本島との人の交流や物の行き来が活発になり、宮古経済の仕組みも変わってくると思う」と経済活性化に期待を寄せた。
市斎苑や海中公園の完成、公設市場の復活など市の大型施設の建設が進んでいることを上げ「いろいろな事業を進めてきて、宮古は段々と良くなってきたと思う」と語る下地市長。職員に対し「来年も宮古島活性化のために頑張りたい。市民の公僕として一緒に頑張っていこう」と呼び掛けた。