11/06
2024
Wed
旧暦:10月6日 先負 甲 
政治・行政
2012年3月25日(日)9:00

PAC3 野原基地に配備か/防衛省

月内にも破壊措置命令/北朝鮮ミサイル 迎撃準備急ぐ



宮古での配備が決定した場合、野原分屯基地への配備が有力視されている

宮古での配備が決定した場合、野原分屯基地への配備が有力視されている

 防衛省は、北朝鮮による長距離弾道ミサイルが日本の領土・領海に落下する事態に備え、迎撃の準備を急いでいる。ミサイル防衛(MD)システムで対応するため、地対空誘導弾パトリオットミサイル(PAC3)配備先の自治体との調整に着手した。PAC3は南西諸島の沖縄本島、宮古島、石垣島への配備が想定されているが24日現在、宮古島市への同配備の情報は入っていない。月内にも田中直紀防衛相が「破壊措置命令」を発令し、即応態勢に入る見通しだ。宮古島での配備が決定した場合、上野野原の航空自衛隊宮古島分屯基地の配備が有力視されている。


 2009年4月に北朝鮮が太平洋に向け弾道ミサイルを発射した時、防衛省はイージス艦を日本海に2隻、太平洋上に1隻展開。秋田、岩手両県と首都圏にPAC3を配備し、ミサイル落下時の迎撃に備えた。

 北朝鮮が4月12~16日の間に発射すると予告したミサイルは、先島諸島上空を通る可能性が高い。このため、防衛省は同諸島の周辺海域にイージス艦を配置し、先島諸島の石垣島、宮古島、沖縄本島などにPAC3を配備する方針だ。航空自衛隊浜松基地(静岡県)の高射教導隊のPAC3を海上自衛隊の輸送艦などで運ぶ方向で調整している。

 防衛省は09年と同様、ミサイルが上空を通過する場合は迎撃しない。これに対し、事故や故障で日本の領土、領海に本体や部品が落下する可能性がある場合には、まずイージス艦の海上配備型迎撃ミサイル(SM3)により大気圏外で撃破し、撃ち漏らした場合には地上に配備したPAC3で迎撃する。

 ただ、ミサイル防衛では、迎撃ミサイルの命中精度は必ずしも高くないとの見方もある。これについて防衛省幹部は22日の自民党国防部会で「自衛隊のPAC3は配備後、米国での演習で2回発射し2回標的に命中。イージス艦は4回のうち3回命中した」と説明、問題はないとの認識を示した。


記事の全文をお読みになりたい方は、宮古毎日新聞電子版のご購読をお勧めします。
まずは2週間、無料でお試しください。

無料試読お申込み

すでに購読中の方はログイン

カテゴリー一覧

観光関係

2024年10月28日(月)9:00
9:00

宮古・石垣線6年半ぶり再開

ANA、初便乗客に記念品   全日本空輸(ANA)は27日、宮古-石垣路線を6年半ぶりに再開した。先島諸島における利便性の向上を図ることが目的で1日1往復。運航機材はボーイング737-800型機(定員166席)。ANA宮古支店の吉岡大支店長らが、初便…

2024年10月12日(土)9:00
9:00

広島から初のチャーター便/JTA

ツアー客112人来島   日本トランスオーシャン航空(JTA)が運航する広島-宮古チャーター便が11日、宮古空港に到着した。ツアー客ら112人が2泊3日の日程で宮古観光を満喫する。同社によると11月は広島を含め4地域からチャーター便が就航するという。

ID登録でパソコン、タブレット、スマートフォンでお手軽に!