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産業・経済 社会・全般
2010年7月9日(金)18:04

農家一様に安どの表情/競り市再開 家畜市場 久々に活気

つなぎ場には体重測定前の牛がぎっしりとつながれていた

つなぎ場には体重測定前の牛がぎっしりとつながれていた

噴霧、消石灰で徹底防疫
 「買ってもらえるだけでもありがたい」。宮崎県で発生した口蹄(こうてい)疫の影響で中止を余儀なくされていた肉用牛の競りが8日、約80日ぶりに再開した。JAおきなわ宮古家畜市場は久々に活気に満ちた。搬入を終えた農家の表情は一様に明るく「(競り市が)開かれただけでもいい」と口をそろえて再開を喜んだ。駐車場一面に消石灰をまき、市場に入るすべての車に噴霧消毒を施すなど徹底した防疫態勢がしかれた。
 
 新城の城間好市さん(70)は「とにかくほっとした。自分の牛は12カ月直前。賞味期限ぎりぎりなので値段はともかく買ってくれるだけでありがたい。牛舎が狭くなって牛をつなぐところもなくなってきていた」と喜びを隠せない。5月に上場を予定していた子牛1頭を出した東仲宗根添の仲宗根広和さん(40)は「競りが開かれるだけで最高。安心したし良かった」と再開に胸をなで下ろした。
 
 また島尻で畜産を営む新里邦夫さん(53)は「自分だけではなくて、みんなのためにもほっとしている」と安どの表情を見せた。
 一方、競り市再開に安心したものの、価格が低値で推移したことを受け、嘉手苅の洲鎌三郎さん(76)は「2カ月間養ってきてこの価格では赤字。これでは畜産農家は大変だ。牛舎が手狭になるので回転させないといけないからやむを得ない」と複雑な気持ちを吐露した。
 
 福岡県で生産直売の肉店を持つ購買者・古野英樹さん(59)は「これまで主に鹿児島から仕入れていたが、競り再開のめどが立っていない。店に肉を切らすわけにはいかないので宮古に買いに来た」と話した。


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