04/19
2024
Fri
旧暦:3月11日 先勝 癸 穀雨
産業・経済
2012年11月9日(金)9:00

キビ夏植発芽率50%/沖糖管内

大幅減産を懸念/早期の補植呼び掛け


サトウキビの新植夏植圃場を視察する沖糖の職員=8日、平良成川

サトウキビの新植夏植圃場を視察する沖糖の職員=8日、平良成川

 沖縄製糖宮古工場の調査によると今年9月に植えたサトウキビ夏植の発芽率は50%と、台風17号の影響で落ち込んだことが分かった。平年の10㌃(約1反)当たり収穫本数は7000本だが、現状のままだと3500本になり、大幅減産が見込まれるという。同工場は対策として、早めの補植を呼び掛けている。


 調査は、沖糖管内(平良、下地、城辺)の38カ所の畑でこのほど実施した。発芽率は最も低い所では、33%だった。

 植えたばかりの苗は、9月28日に襲来した台風17号の強い風と雨で流動した土に埋まった。発芽しなかった所の苗の芽は、ほとんどが黒くなり腐った状態。表面に瓦状に固まった土が、土中への空気の流入を妨げ、窒息状態になった推測している。

 最大瞬間風速74・1㍍を観測した2003年9月11日の台風14号(マエミー)の時も、同様な被害が発生した。14号の時は、植え付けを済ませていた畑の割合が12%。今回は85%(9月植えは77%)と、被害面積が広大なため、対策がなければ大不作になる可能性が高い。今年の夏植は、1年半後の14年春ごろ収穫される。

 補植の品種は、発芽しやすい農林25号を勧める。「植える時は、鶏ふんを入れることで土壌の温度が上がり、発芽と出た芽の生育が促進される」と助言する。

 沖縄製糖の砂川玄悠専務は「危機意識を持って徹底的に補植することが、来期に向けては大切」と農家の頑張りに期待した。


記事の全文をお読みになりたい方は、宮古毎日新聞電子版のご購読をお勧めします。
まずは2週間、無料でお試しください。

無料試読お申込み

すでに購読中の方はログイン

カテゴリー一覧

観光関係

2024年4月17日(水)8:58
8:58

専用ターミナルが完成/ビジネスジェット

CIQ施設も設置/下地島空港   三菱地所は、県が推進する下地島空港および周辺用地の利活用事業の一環として「下地島空港における国際線等旅客施設整備・運営およびプライベート機受け入れ事業」の一つとして、下地島空港周辺にビジネスジェット専用施設「みやこ下…

2024年4月7日(日)8:54
8:54

海岸ごみ「ほっとけない」/500人参加しビーチクリーン

「第3回ほっとけないプロジェクト~海辺のミライをみんなで守ろう」(主催・同プロジェクト実行委員会)が6日、新城海岸で行われた。宮古島海上保安部やボランティアサークル、空手道場など各団体のメンバー、家族連れ約500人が参加しビーチクリーンを実施。発泡スチロールや…

ID登録でパソコン、タブレット、スマートフォンでお手軽に!