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環境・エコ
2013年6月24日(月)9:00

「すまエコ」PJ着々

50戸にスマートボックス


スマートボックスの取り付けが着々と進められている=23日、市内下里

スマートボックスの取り付けが着々と進められている=23日、市内下里

 家庭や事業所での電力使用量を「見える化」して節電を後押しする市の「すまエコ」プロジェクトが、着々と進んでいる。23日までに計画モニター家庭200戸のうち約50戸に、電力使用状況を随時測定する「スマートボックス」を設置。同ボックスと結んでクーラーや電子レンジ等のある台所、電灯などの電力消費量の状況をインターネットの端末に表示する「見える化」は、10月にスタートする。


 同事業は、「見える化」による節電意識の向上を目的とする。
 すまエコセンターが、モニター家庭の季節ごとの電力消費基準値を設定。市は省エネを促すため、節電の度合いや、節電取り組みの発信回数、取り組みの人気度を点数にして競う「省エネランキング」を設ける。

 23日スマートボックスを設置した荷川取辰彦さんは「ランキングを楽しみながら、節電ができる」と強調。その上で、「従来は毎月の電気料金でしか使用量を確認できなった。『すまエコ』では分、1日ごとに知ることができ、日々節電の努力が可能になり、電気料金を低減できる」と期待した。

 同事業は、二酸化炭素の排出量削減による、地球温暖化防止を大きな目的とする。荷川取さんは「一人一人の節電努力が、そのことにも結び付く」との考えも示した。

 エコアクションには、エアコンの温度を上げることや、電灯をこまめに消すことなどを例示している。

 モニターは大型施設5カ所、中小事業所20カ所、農業用水ポンプ19カ所についても実施する。「見える化」は事業化を視野に入れた実証事業で、全島普及を目指す。

 市内では家庭から排出する二酸化炭素の排出比率が高く、03年は24・9%と全国の13・4%を大きく上回った。電気使用量の「見える化」は、家庭から出る二酸化炭素の排出抑制対策の一つとして取り組んでいる。


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