納税の意義、役割を再確認/税を考えるつどい
貢献団体・個人を表彰/絵はがき、作文入賞の生徒らも
2013年度「税を考えるつどい」(主催・税を考える宮古島連絡会)が27日午後、市内のホテルで開かれた。租税教室および酒類行政への貢献、e-Taxの利用促進など納税意識の高揚に尽力した関係団体と個人を表彰し、その功績をたたえた。税に関する絵はがきや作文で入選した児童生徒も表彰した。沖縄国税事務所の青木公治次長は消費税法改正を中心に講演。参加者が税の意義と役割を再確認した。
この集いは沖縄宮古法人会、宮古青色申告会、平良間税会、県酒造組合、宮古島商工会議所など関係9団体で構成する「税を考える宮古島連絡会」が主催。税の意義を理解し、活力ある経済・社会の実現に向けて共に考える機会にすることを狙いに開催している。
集いでは、はじめに沖縄宮古法人会の湧川弘範会長があいさつし、来年4月から消費税率が引き上げられることを強調。「少子高齢化が最速のスピードで進む中にあって、増税はやむを得ないとしながらも私たち国民一人一人が安心・安全に生活できる社会であってほしい」と述べ、消費増税に伴う安定的な社会環境の確立に期待を込めた。
県宮古事務所の安里肇所長、宮古島市の下地敏彦市長が来賓あいさつ(それぞれ代読)を述べ、税に関する主催団体の日ごろの取り組みに敬意を表した。
この後、表彰・感謝状の贈呈式が行われた。納税および租税教育等に関する功績が顕著な下地信輔さんには納税表彰を授与。酒類行政の運営に尽力した池間太郎さんと渡久山毅さんには酒税の保全および酒類業組合等に関する法律施行60周年の感謝状が贈られた。
宮古島市と下地敏彦市長、沖縄宮古法人会の真栄城宏元会長には、「e-Tax」の利用促進に係る感謝状が贈呈された。
税に関する絵はがきや中高生の作文の入選者に対する表彰も行われ、入選した児童生徒が賞状を誇らしげに受け取った。
この後、沖縄国税事務所の青木次長が消費税法の改正について講演した。青木次長は冒頭、現在は1人の高齢者を3人の現役世代で支えているとした上で「2050年には1人を1・2人の現役世代で支えなければならない」と指摘。年金や医療介護といった社会保障の機能を維持するための財政改革が喫緊の課題であることを強調した。
その上で消費税の税率が14年4月に8%、15年10月には10%に引き上げられることを説明した。税収入の使途が明確にされていることや、税率の引き上げに伴う経過措置も報告した。