功労賞で下地さん表彰/県文化協会賞授賞式
奨励賞与儀さん、団体賞は久田さん
【那覇支社】2013年度県文化協会賞授賞式が26日、豊見城市中央公民館で行われ、県内の23市町村の文化協会から地域の文化芸能活動に貢献した54個人(功労賞、奨励賞各27人)・19団体が表彰され、宮里友三会長から一人一人に賞状が手渡された。宮古島市文化協会からは功労賞に下地徹さん(74)、奨励賞に与儀一夫さん(76)、団体賞に久田多嘉子舞踊研究所が表彰された。
宮里会長は主催者あいさつで「地域の文化の担い手として、各分野でたゆまぬ研さんを重ね、絶大なる文化力を発揮してこられた。その功績を高く評価し心から祝福したい」と述べ、受賞者をたたえた。
下地さんは盆栽の分野で活動歴28年。文化協会前身の「宮古芸術友の会」の立ち上げに参加し盆栽同好会を設立するなど、盆栽の普及や地域交流に努めた。与儀さんは写真愛好家協会を設立し活動歴19年。「全日本トライアスロン宮古島大会」写真展開催に尽力し島外に紹介。野鳥や自然保護の大切さを訴えてきた。久田さんは久田流家元の母親が設立した研究所を受け継ぎ10年の2代目。宮古民謡による創作舞踊を各地で披露するなど、舞踊芸能の普及と発展に寄与した。
来賓祝辞で湧川盛順県文化観光スポーツ部長は「皆さんの日頃の地域の文化芸能振興へのたゆみない努力が評価され、敬意を表する」と述べた。
授賞式の後、下地さんは「思いがけない賞で驚いている。初心に帰って盆栽作りの楽しさを伝えて行きたい」と、与儀さんは「宮古の風景や行事などに関心を持ち、写真を撮り続けてきた。認められてうれしい」と、久田さんは「地域への貢献という母の教えを守ってきた結果の賞なので感謝したい」と、それぞれ話した。