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社会・全般
2014年2月9日(日)9:00

小さな一歩を大切に/不登校・ニート不安解消セミナー

「感情・気持ちの数字化を」/臨床心理士の松本さんが講演


不登校やニートに関し不安解消のポイントを語る松本大進さん=8日、市働く女性の家

不登校やニートに関し不安解消のポイントを語る松本大進さん=8日、市働く女性の家

 地域若者サポートステーション沖縄が主催する「不登校・ニート・ひきこもりに関する親の不安解消セミナー&個別相談会」が8日午後、宮古島市働く女性の家で開かれた。臨床心理士の松本大進さんが基調講演を行い、不登校児童やニートに悩む青少年との向き合い方を紹介。「子供の気持ちと感情を数字にして共有すること」と述べ、子供の深層心理について親と子が共通の理解を持つよう促した。その上で「ゆるやかな刺激、小さな一歩を大切にし、できることから始めてほしい」と話した。

 このセミナーと相談会は厚労省の認定事業。相談することが難しい子供の不登校、ニート、ひきこもりの問題を抱え込んで疲弊している家族をサポートすることを狙いに開いている。

 講演した松本さんは、統合失調症やうつ病、摂食障害などを紹介し、それぞれを正しく理解しながらメンタルヘルスに取り組むよう促した。「頑張れば何とかなるという思いもあるだろうが、本人はどうしようもない状況にあることを理解してほしい」と話した。

 自律のキーワードは「ゆるやかな刺激」。「十中八九これならできると思える行動から始め、成功させることが大切」と述べた。

 関連して不登校に苦しんだ児童を紹介し、①夜間に学校を往復②早朝に往復-の行動を通して「学校」という不安を少しずつ解消していった事例を報告した。

 この「慣れ」を松本さんはスポーツに例え、「スポーツは練習をする。これと同じように不安と付き合う練習をして少しずつ解消に努めていく」と述べた。

 ただ、あくまで「できる範囲の行動」を推奨。この際役立つのが感情・気持ちの数字とし「今の気持ちが何点だと分かれば、それに合わせた行動を取ることができる」と利点を挙げ、本人と周囲が同じ理解で行動する重要性を説いた。

 講演後の相談会では、セミナー参加者が個別に相談をして助言を受けた。


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