郷土の歴史を学ぶ
平良図書館講座が開講/29人が受講
宮古島市立平良図書館北分館の2014年度郷土の歴史と文化講座が15日、開講した。初回は宮古郷土史研究会会長の下地和宏さんが宮古の歴史について詳しく解説。受講した29人が熱心に聞き入っていた。講座は11月19日まで全6回。各回のみの受講も可能で、事前の申し込みは不要。
今回は、好評の歴史分野に加えて、民謡や文化活動を考える講座も開く。
初回講座では、下地さんがロマンにあふれる歴史を語った。4200~3600年前の有土器期、2800~1800年前の無土器期をはじめグスク時代、古琉球時代も説明した。
下地さんは「土器が作られていた時代と作られていなかった時代があり、約800年の空白がある。この空白期間を埋めることは課題の一つ」と話した。
また、古琉球時代に各地を攻略した与那覇原軍の年代に定説がないことや、目黒盛が与那覇原軍に勝利して争乱を統一した年代も定まっていないとし、「解決はみていない」とした。
下地さんは、仲宗根豊見親の治世などその後の歴史も次々と解説。受講者は下地さんの話に熱心に聞き入り、宮古島の歴史に対する認識と知識を深めていた。
同講座は、毎週水曜日開催で時間は午後6時30分から。会場は平良図書館北分館2階。残り5回の講座内容と講師は次の通り。
【22日】「英雄たちの活躍」(宮古郷土史研究会・下地利幸)
【29日】「発掘でみえてくるもの」(宮古郷土史研究会・久貝弥嗣)
【11月5日】「歌謡の中の男と女」(市史編さん委員会・本永清、市総合博物館友の会・與那城美和)
【11月12日】「若い世代が拓く表現と文化」(元・文芸誌「八重干瀬」同人・宮川耕次)
【11月19日】「次世代につなぐ、宮古の文化」(かたりべ出版・佐渡山政子、NPO美ぎ島アーカイブ・池城かおり)