可燃性ガスの危険性確認/高圧ガス防災訓練を実施」
2014年度宮古地区高圧ガス防災訓練(県、県高圧ガス保安協会共催)が16日、市消防本部で実施された。毎年10月に実施される「高圧ガス防災月間」の一環。訓練では高圧ガスの燃焼や混合ガスの爆発力を確認する実験などが行われた。訓練にはLPガスの事業者を中心に高圧ガスを扱う関係者ら約50人が参加した。
訓練はアセチレンと酸素を半々の割合で混合したガスに着火させた。着火と同時にガスは猛烈な音を立てて爆発し、可燃性ガスなどの危険性を確認した。
訓練開始前、主催者を代表して、県宮古事務所の安里肇所長は「昨年度の高圧ガス・LPガス事故は人身事故を含め、11件発生しているが、宮古地区での事故発生はない。参加者は実際に災害が起きた時を想定し、初動活動、災害拡散防止、復旧作業などの訓練を通して、非常時の対応に役立ててほしい」とあいさつした。
訓練は地震発生時にLPガスの充てん所での緊急措置訓練、家庭用LPガスを供給する販売事業者等が各家庭での安全性の点検などを行った。
さらに緊急措置訓練としてLPガスの容器を積載した車両が横転、容器が路上に散乱し漏れたガスに着火したという想定で訓練を実施した。
市消防署の上原昭宏署長は「皆さん真剣に取り組んだ。訓練を通して、万が一事故が起きると甚大な被害をもたらす可能性があることを確認した。高圧ガスを扱う事業所は、安全管理をしっかりしていると思うが、『凡事徹底』でさらに、気を引き締めて対応してほしい」と講評した。