04/23
2025
Wed
旧暦:3月26日 仏滅 壬 
教育・文化
2015年2月12日(木)9:00

文化体験型講座始まる/市文化協全4回開催

衣食住の変遷学ぶ/初回は上布保持団体代表が講話


新里代表の講話を聞く参加者たち=11日、腰原公民館

新里代表の講話を聞く参加者たち=11日、腰原公民館

 宮古島市文化協会(大城裕子会長)が「温故知新~島の自然と文化を味わう」をテーマに全4回、開催する講座「みゃーく・ワークショップ」の第1回が11日、腰原公民館で開かれた。宮古上布保持団体の新里玲子代表が「今に生かす手わざの味わい」と題し、宮古島の衣文化について講話。参加した市民約40人は宮古上布の歴史などを学んだ。主催者は「文化体験型講座」と位置付けている。



 新里代表は、宮古島の衣の変遷について、①西暦1400年以前の古代の衣②1500年以降の貢納布としての宮古織物③1900年以降の島の産業として発展する宮古上布-の3段階に区分する。


 古代の衣は、自給自足の暮らしの中の布で、身近な草木から糸を取り織物に利用していたと説明する新里代表。宮古上布の祖とされる稲石が1583年に琉球王国へ献上して以降、宮古上布を税金として納めるようになり、主産地となった一方で、庶民の手からは遠ざかり、支配階級の衣服となった歴史を紹介した。


 1903年に人頭税が廃止されると自由生産、自由販売の時代となり、島を挙げての一大産業として宮古上布が量産されるように。その結果、自家用織物が衰退したとの考えを示す新里代表だが、「最近は先人の暮らしに思いをはせる機運が高まっていて、日常使いのものを織りたいという人も出てきた。家庭料理の感覚で織りを考えると、今の人が日常で着ることのできる衣が生まれるのではないか」との思いを語った。


 講話終了後、参加者たちは、帯は使わず、腰に巻いた細いひもに着物を挟み込む形で着る「ウシンチ」という着付けを民謡歌手の与那城美和さんから学んだほか、苧麻糸を作る「ブーンミ」体験も行った。


 第2回講座は14日午後2時から、「スマフツを話してみよう」をテーマに腰原公民館で開催される。


 同ワークショップは、宮古島の衣、食、住、言語の変遷を学び、先人たちの生き方や知恵を会得し、現在に生かすための機会を提供するもの。


記事の全文をお読みになりたい方は、宮古毎日新聞電子版のご購読をお勧めします。
まずは2週間、無料でお試しください。

無料試読お申込み

すでに購読中の方はログイン

カテゴリー一覧

観光関係

2025年4月23日(水)9:00
9:00

多良間島、3部門で上位/マリンダイビング大賞

「初めて行きたいエリア」1位/スキューバダイビング専門ウェブサイト   【多良間】年間125万人が利用するスキューバダイビングの専門ウェブサイト「マリンダイビングWEB」が発表した「マリンダイビング大賞2024」の年間ランキングで、多良間・水納島が「…

2025年4月16日(水)9:00
9:00

今年105回の入港予定

クルーズ船、昨年の2倍/平良港   今年一年間に平良港への入港が予定されているクルーズ船の回数は105回で、昨年の52回の2倍になることが那覇港管理組合クルーズ寄港予約管理システムのまとめで分かった。今年は1月1日の「コスタセレナ号」(11万4261…

ID登録でパソコン、タブレット、スマートフォンでお手軽に!