04/27
2024
Sat
旧暦:3月18日 友引 庚 
産業・経済
2015年5月7日(木)9:00

出荷和牛の8割が上物/JA宮古肥育センター

県内トップレベルの格付/改良と肥育技術が実る


上物率が8割に達するなど肉質に優れた和牛が生産されているJAおきなわ宮古肥育センター=6日、平良狩俣

上物率が8割に達するなど肉質に優れた和牛が生産されているJAおきなわ宮古肥育センター=6日、平良狩俣

 JAおきなわ宮古肥育センターで肥育し、出荷された2014年度における和牛の枝肉実績で、4~5等級の上物に格付けされた和牛が全体の80・5%に達することがJAおきなわのまとめで分かった。県内7カ所のJA直営肥育センターの中では2番目に高い成績だった。素牛(子牛)の改良および肥育管理技術の向上が肉質に優れた和牛生産につながっている。

 JAおきなわ宮古地区畜産振興センター(砂川辰夫センター長)によると、14年度の出荷頭数は前年度比11頭減の160頭。このうち約140頭の枝肉が地元宮古島市で消費された。

 そのほかは枝肉共励会に出品したり、福岡県の九州食肉センターの求めに応じて出荷したりしている。同年度の枝肉総販売額は1億4255万円だった。

 出荷和牛のうち、最高ランクの5等級に格付けされた牛が35頭(22%)、4等級は83頭(58・5%)と上物が8割を占めた。

 県内7カ所のJA肥育センターの実績をみると、伊江の上物率が97・2%と最も高い。出荷頭数に差があるため単純な比較はできないが、上物比率は5等級が62・9%、4等級は34・3%だった。上物率が8割を超えたのは伊江と宮古の2地区のみだった。

 出荷牛の上物率が高い要因について、砂川センター長は①素牛(子牛)改良の成果②配合飼料の供給を主とする飼養管理③ビタミンコントロール④畜舎の衛生管理による牛のストレス軽減-などを挙げる。

 その上で「餌を変えてビタミンをコントロールすることで増体が変わった。肥育牛に極力ストレスを与えない畜舎の環境づくりなども大きい」と話した。

 宮古肥育センターの出荷和牛は、9割近くが地元で消費されており、地産地消が進んでいる。

 砂川センター長は「これからも宮古牛をどんどん供給していきたい。地元の人に食べてもらうことが重要なこと」と話し、ブランド化に向けて地元消費を一層推進する考えを示した。


記事の全文をお読みになりたい方は、宮古毎日新聞電子版のご購読をお勧めします。
まずは2週間、無料でお試しください。

無料試読お申込み

すでに購読中の方はログイン

カテゴリー一覧

観光関係

2024年4月21日(日)8:54
8:54

「宮古横丁」がプレオープン/観光スポットに期待

ホテルアートアベニュー 平良西里にあるホテルアートアベニュー(旧ホテル共和別館)の1階に、タイ料理など7店舗が入る「宮古横丁」が19日、プレオープンした。経済団体や観光団体など関係者らが盛大に開業を祝った。

2024年4月17日(水)8:58
8:58

専用ターミナルが完成/ビジネスジェット

CIQ施設も設置/下地島空港   三菱地所は、県が推進する下地島空港および周辺用地の利活用事業の一環として「下地島空港における国際線等旅客施設整備・運営およびプライベート機受け入れ事業」の一つとして、下地島空港周辺にビジネスジェット専用施設「みやこ下…

ID登録でパソコン、タブレット、スマートフォンでお手軽に!