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産業・経済
2015年11月27日(金)9:05

交信かく乱で成果/イネヨトウ全島防除

個体密度低下へ糖業振興会 「引き続き警戒を」


今年2~7月に実施されたイネヨトウの全島防除。各ほ場にフェロモンチューブを張り巡らせた=2月20日、平良狩俣

今年2~7月に実施されたイネヨトウの全島防除。各ほ場にフェロモンチューブを張り巡らせた=2月20日、平良狩俣

 今年2~7月に実施されたフェロモンチューブによるイネヨトウ全島防除の事業実績がまとまった。雌の性フェロモンで雄を誘引するチューブを設置した2月ごろから、トラップによる成虫の捕獲数が激減しており、3月から7月にかけてはほとんど捕獲されていない。フェロモンチューブで交信をかく乱し、交尾を阻害して次世代個体密度を下げる防除の成果が見られるが、さとうきび糖業振興会では「ゼロというわけではない。引き続き警戒してほしい」としている。

 全島防除は、サトウキビを食害するイネヨトウの幼虫発生密度を抑えることが目的。成虫の雌のフェロモンを染み込ませたチューブをほ場に設置し、雄を誘引して交尾を阻害する。

 防除対象面積は6050㌶。今年2月初旬から1カ月間をかけ、延べ8592人の生産農家が宮古全島にフェロモンチューブを設置して防除に乗り出した。

 この結果、昨年3~7月は1日当たり6~9匹の成虫をトラップで捕獲していたが、今年はほぼゼロ。これにより、「性フェロモンによる雌雄間の交信を乱して交尾を阻害する交信かく乱が生じていることが確認できた」と結論付けた。

 生産現場でもその効果が表れているようだ。一部農家は「今年はイネヨトウによる芯枯れ被害がない」としており、交尾の阻害で幼虫の発生密度が抑えられている実態が見えてきた。

 ただ、さとうきび糖業振興会では「ここで安心して放置すれば元の状態、もしくはそれ以上の状態になる可能性もある」と指摘。生存本能が強く働くため、適切に防除しなければ爆発的な発生も懸念されるとして注意を促している。

 被害を最小限に抑えるために①植え付け・培土時における粒剤の土壌混和②発生時は被害の拡大を防ぐため乳剤等を散布する③繁殖源の一つである雑草を取り除く-を推奨。農薬を購入する際には補助制度の活用を呼び掛けている。

 補助対象の農薬は「プレバソン粒剤」と「ダントツフロアブル」。それぞれ6割補助となっている。

 糖業振興会では、「粒剤の土壌混和と乳剤の散布を実施してイネヨトウの被害拡大を防ぎ、品質の向上と生産量のアップにつなげてほしい」としている。

 農薬補助に関する問い合わせは、さとうきび糖業振興会事務局(電話72・1341)まで。


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