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政治・行政
2016年1月10日(日)9:07

島尻担当相が宮古視察/平良港整備で意見交換

地元要望に「遅滞なく進める」


平良港の整備状況や課題などの説明を受ける島尻担当相=9日、沖縄総合事務局平良港湾事務所の屋上

平良港の整備状況や課題などの説明を受ける島尻担当相=9日、沖縄総合事務局平良港湾事務所の屋上

 島尻安伊子沖縄担当相が9日、就任後初めて宮古島市を訪れた。伊良部大橋や下地島空港を視察したほか、平良港整備促進期成会(会長・下地義治宮古島商工会議所会頭)との意見交換会に出席した。島尻担当相は、耐震強化岸壁や大型クルーズ船の需要に対応するための平良港の早期整備と今後の拡張計画について「遅滞なく進めていきたい」と述べ、地元の要望に応えていく考えを示した。今回の視察目的は、宮古の現状を把握するためという。

 平良港の整備は2012年度から「漲水地区複合一貫輸送ターミナル改良事業」として実施。①大型船離接岸時の横風の影響低減②安全で効率的な荷役作業の実現③大規模地震発生時の緊急物資の輸送確保-を目指している。

 15年度は平良港の第2ふ頭と第3ふ頭の間を埋め立て、耐震岸壁を整備する改良事業を実施。埋め立てる部分を仕切る外枠の工事は昨年末に完了した。4月には本格的な埋め立て工事に着手する。耐震岸壁は17年12月ごろの供用開始を予定している。

 その後さらに、220㍍の岸壁の延伸が計画されており、同期成会は、延伸計画についての早期着手も要望した。

 市内ホテルで行われた意見交換会の冒頭あいさつした島尻担当相は、平良港は宮古地域5万6000人の生活を支える物流と交流の拠点であることや、クルーズ船の寄港で、海外からの観光客が大幅に増加することが見込まれていることに理解を示した上で「平良港の抱える課題や将来について意見を交わすことは重要。皆さんの意見を踏まえ、沖縄選出国会議員として今後とも平良港の整備を通じた宮古地域の発展、振興に向けて全力を尽くしていきたい」と述べた。

 意見交換会は非公開で行われた。終了後、内閣府沖縄総合事務局平良港湾事務所が、マスコミに交換会の概要を説明した。

 出席者からは「平良港は手狭に感じる」との意見が多く、「現在の工事に続き、残り220㍍の岸壁整備も早急に実施してもらいたい」との要望があった。

 平良港を利用している企業からは「岸壁が狭くてコンテナがあふれている。非常に危険な荷役作業を強いられている」などとして整備のスピードアップが、建設業界からは「台風時に作業船が安全に停泊できる場所の確保」がそれぞれ求められた。

 観光関連では、下崎埠頭に寄港しているクルーズ船の一部の観光客は、市内中心地まで徒歩での移動を余儀なくされている現状が指摘され、「おもてなしの心が問われる」として、下船後、短時間で繁華街を観光できる港の整備を要望した。

 島尻担当相は「平良港のためにいろいろな意見を聞いた。国、県、市が役割分担をしながら連携して進めていきたい」と述べた。

 10日は建設中のドーム型施設、スポーツ観光交流拠点の現場などを視察する。


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