「島の可能性感じる」/島尻担当相 宮古視察終了
国と一体となり振興を
9日から視察のために来島していた島尻安伊子沖縄担当相は10日、建設中のスポーツ観光交流拠点施設の工事現場などを視察し、日程を終了した。島尻氏は2日間を振り返り「ますます宮古島の持つポテンシャルや可能性を感じている。国としてしっかり後押しをして、一体となって振興を進めていきたい」との考えを示した。
9日に平良港や下地島空港などを視察した島尻氏は10日、下地の与那覇地区防災センターや平良下里のスポーツ観光交流拠点施設工事現場などを視察した。スポーツ観光交流拠点施設については友利克企画政策部長から事業概要や一括交付金を活用していることなどについて説明を聞いた。
宮古空港で記者団の取材に応じた島尻氏は今回の視察を振り返り「一括交付金事業などの現場を視察して離島振興の重要性と今後の大きな可能性を改めて実感した。今回、見聞きしたことを生かしながら、沖縄の振興をしっかりと取り組んでいきたい」と語った。
宮古島市については「ますます宮古島の持つポテンシャルや可能性を感じている。国としてしっかり後押しをしていくことで、一体となって振興を進めていきたい」との考えを示した。
下地島空港の利活用については「宮古や南西諸島全体の域に寄与するものと考えている。今後、県にしっかりと計画を立ててもらうことで、私としてもバックアップ体制を取っていきたい」との思いを表明。TPP問題に関しては「離島にとってサトウキビは基幹産業。TPP合意に関して農家に心配を掛けていることは承知している。他方、国として攻めの農業を施策として打ち出して、これから取り組む。地元農家のニーズに応え、不安感を少しでも払しょくできるものを考えていかなければいけないと思っている」と語った。
一括交付金による離島振興については「一括交付金を効果的に使ってもらっていると感じている。当初から島々の振興なくして沖縄全体の振興はないといの考えで取り組んでいる。一つ一つ着実に進めてもらうことで、島のみんなの暮らしも良くなっていくことを期待している」と述べた。