NHKのど自慢20組熱唱
チャンピオンに奥平光矢さん(宮高1年)
NHKの人気番組「のど自慢」の生放送が10日、マティダ市民劇場で行われた。予選を通過した20組が演歌などを熱唱。審査の結果、「八重山(やいま)」を歌った宮古高校1年生の奥平光矢(こうや)さん(15)=平良=がチャンピオンに輝いた。
宮古島市市制施行10周年記念事業で実施された。宮古島では16年ぶりの開催。主催はNHK沖縄放送局と市。
ベテランの小田切千アナウンサーが、軽快な司会で会場を終始盛り上げた。出場者とのやり取りでは励ましの言葉を掛けた。
ゲストの五木ひろしさんが「夕陽燦燦」、水森かおりさんが「大和路の恋」を情感たっぷりに披露し、大勢のファンを魅了した。それぞれ持ち歌を出演者が歌い終わると、出演者に駆け寄り感謝と激励の言葉を掛けた。
出演者らは「ひとり長良川」や「ふるさと」「田舎のバス」「花」などを歌い上げた。ユニークなパフォーマンスで会場で楽しませたりしていた。
生放送が始まる前あいさつした下地敏彦市長は「昨年、宮古島市市制施行10周年を迎え、年間を通して記念行事を行ってきた。総仕上げが『NHKのど自慢』。皆さんと一緒に最後まで楽しみたい」と話した。
NHK沖縄放送局の細田聡一郎局長が感謝の意を表した。
のど自慢の生放送終了後、五木さんと水森さんがそれぞれ2曲ずつ歌を披露し、来場者らを喜ばせた。全国各地でも生放送が終わった後、ゲストが30分間にわたって持ち歌を熱唱しているという。
のど自慢から一夜明けた11日、奥平君は取材に応じ「チャンピオンに選ばれた瞬間、信じられなかった。歌手の千昌夫さんが歌っている『八重山(やいま)』は、今は亡き祖父が僕が小さい時によく歌って聞かせていた」と振り返る。
その上で「『のど自慢』が終わった後にお母さんから聞いて知ったことがある。僕が歌っている時、会場で応援していた祖母が祖父の遺影を掲げていたという」と語り、祖母に感謝していた。