協議書の公開を要請/陸自配備
副市長に市議会野党ら
平良西原の旧大福牧場周辺に陸上自衛隊の駐屯地を建設する事業計画について説明する協議書を宮古島市が昨年12月25日に沖縄防衛局から受理していたことを受け、市議会の野党議員連絡会(新城元吉氏、亀浜玲子氏、上里樹氏)と國仲昌二氏は20日、長濱政治副市長に同協議書を市民に早急に公開し、27日にこの問題を審議する地下水審議会も公開で行うよう要請した。長濱副市長は「要請の趣旨は市長に伝えたい」と述べた。
この協議書は、建設予定地が地下水源流域に隣接していることから、市地下水保全条例に基づき提出されたもので、今月27日に地下水審議会で配備による地下水への影響が審査される。
協議書の内容について、下地敏彦市長は審議会終了後に公表する考えを示しているほか、審議会は非公開とし、その理由については「この問題は微妙な問題で、いろいろな人が意見を言ってしまうと委員が十分に論議できないだろうということで、委員が自由に意見ができるような雰囲気をつくりたいため」としている。
要請で亀濱氏は「届いている協議書は宮古の将来を左右する重要なことだけに早急に市民に公開してほしい。また地下水審議会もぜひ公開で行い、市民が傍聴できるようにしてほしい」と要望した。
さらに、國仲氏は「こういう問題は、広く市民が議論して判断するべきものだと思う。こうした資料については公開するべき。地下水審議会についても市民にとっては重要な判断材料になると思うので公開で行ってほしい」と訴えた。
協議書と審議の「公開」要求を受けて、長濱副市長は「これは大きな問題なので私が協議書の中身を『オープンにする』とか、審議会を『公開にする』とかを言える立場ではない。皆さんの意向は分かったつもりなので、市長にはきちんと伝えたい」と述べた。