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政治・行政
2016年6月6日(月)9:06

亀濱氏初、座喜味氏3選/県議選宮古島市区

保革で議席分け合う/新人嘉手納氏、一歩及ばず


宮古島初の女性県議誕生を万歳三唱で喜びを現す亀濱玲子氏と支持者ら=5日、平良下里の選対本部

宮古島初の女性県議誕生を万歳三唱で喜びを現す亀濱玲子氏と支持者ら=5日、平良下里の選対本部

 任期満了に伴う第12回県議会議員選挙は5日、投票が行われ、即日開票の結果、多良間村を含む宮古島市区(定数2)では8618票を獲得した革新系新人で前市議の亀濱玲子氏(62)=社民、社大、共産推薦=と、7913票を集めた保守系で現職の座喜味一幸氏(66)=自民公認、公明推薦=がそれぞれ当選を果たした。亀濱氏は、宮古島初の女性県議。座喜味氏は3期連続の当選。保守系新人の元市議、嘉手納学氏(51)=公明推薦=は次点となっ

3期目当選を果たし支持者らと万歳三唱で喜びを現す座喜味一幸氏=5日、平良下里の選対本部

3期目当選を果たし支持者らと万歳三唱で喜びを現す座喜味一幸氏=5日、平良下里の選対本部

た。座喜味氏と次点の嘉手納氏との差はわずか163票だった。投票率は56・26%で、前々回(前回は無投票)の66・45%より10・19ポイント下がった。

 革新系は、亀濱氏が翁長雄志県政与党の1議席を守った。

 前職の奥平一夫氏からバトンを受け取る形で、優位に選挙戦を展開。陸上自衛隊配備計画反対や、同計画に関わる地下水保全などを呼び掛けた。

 保守系候補者との違いを鮮明に出して、革新票や無党派層を固めた。

 立候補直前まで、市議として自衛隊配備計画に関わる地下水問題で市当局の姿勢を追及。選挙戦に入っても、保守、革新問わず関心の高い地下水保全を争点に「命の水を守る」と訴えた。

 また、女性票獲得を一つの狙いとして「宮古初の女性県議誕生」をアピール。子供の貧困対策や母子支援センターの設置など、女性ならではの公約を掲げ、女性票を集めたほか現市政への「批判票」も取り込んだ。

 総決起大会のほか、「女性の集い」、翁長知事を招いての「個人演説会」など、精力的な集会を開催するなど、支持者を引き締めて勝利を収めた。

 座喜味氏は2期8年の経験と知名度を強みに「頑固なまでに離島の問題、農業振興に取り組む」と離島格差の解消を訴え。交通と物流コストの低減や新産業の創出で、若者雇用拡大などを公約に掲げて支持を伸ばした。

 保守系は分裂選挙となり、苦戦を強いられたが、自民公認、公明推薦、下地敏彦市長や市議9人の支持を受けたほか、市議会中立会派、21世紀新風会(会派5人)の推薦を受けながら、保守票の流れを最小限に食い止めて逃げ切った。

 次点の嘉手納氏は、地元の伊良部を地盤として固め、総決起大会で支持者動員力を見せつけたが、その勢いを郡部などに波及効果としてつなげることができなかった。「目玉政策」と位置づけた国際観光医療大学の誘致も、幅広く浸透しなかった。

 開票作業は、宮古島市が市中央公民館で午後9時から、多良間村は午後8時から同村役場でそれぞれ行われた。


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