女性行員が護身術学ぶ
自己防衛の実技講習会/宮古島署員が指導
女性銀行員に対する防犯講習会が29日、宮古島署(大城辰男署長)で行われた。同署地域課の下地由歌巡査部長(剣道初段)と島袋あゆみ巡査長(柔道2段)が、沖縄銀行宮古支店の女性行員ら約15人に護身術を指導した。同講習会は沖縄本島のうるま市で発生した、元米兵による女性殺人死体遺棄事件などを受け、同支店からの依頼で女性行員の性犯罪等の被害防止対策を目的に行われた。
実技に先立ち、大城署長は「今年に入って5月末までに、県内ではつきまといや声掛けなどの脅威事犯が134件認知されている。自分は大丈夫とは思わず、護身術を身に付けて自分を守ってほしい」と参加者に呼び掛けた。
実技では、逃げるために必要な自己防衛手段として▽腕を取られるなどした時はまず大声で助けを求める▽腕の力だけで振り払おうとせず、両手と体を使ってふりほどく▽一人歩きでイヤホンなどを使って音楽を聞くことは避ける▽いつも狙われているという意識を持つ-などの指導を受けた。また、護身術などが記されたパンフレットが配布された。
参加した行員の一人は「教わったとおりにやったら、思ったよりも簡単に振りほどくことができた」と感想を述べた。