危険運転致傷容疑で逮捕/宮古島署
基準値10倍のアルコール検出/玉突き事故でけが負わす
宮古島署は13日、酒を飲んで車を運転し、玉突き事故を起こして相手にけがを負わせたとして、43歳の男を危険運転致傷の容疑で現行犯逮捕した。男からは基準値の10培近いアルコールが検出された。警察は「一歩間違えれば重大事故につながる非常に危険な運転だった」と話している。同日は無免許・酒気帯び運転で計2人が逮捕され、これで今年の飲酒運転の逮捕件数は46件。前年の同じ時期に比べ8件(21%)増加している。
1日で飲酒運転3人逮捕
夏の交通安全県民運動が11日に始まったばかり。警察では「この期間中に、飲酒運転で1日3人が、それも朝、昼、夕と立て続けに逮捕されるのは記憶にない」とあ然。今後、さらなる取り締まりの強化を実施する方針だ。
危険運転致傷の容疑で逮捕されたのは、平良字西里に住むパート従業員の男。
警察によると、男は13日午後1時51分ごろ、県道243号線をJA宮古地区本部方面から宮古空港向け走行中、宮古空港入口交差点で、赤信号で止まっていた車に追突した。
追突された車は、反動で前に止まっていた車に玉突き状態で追突した。
この事故で、最初に追突された車の女性運転手(30)が首や腰を打ち軽傷を負った。他にけが人はいない。
男は自宅で酒を飲んだと言い、警察が車から降ろしたところ左右にふらつき、直立できない状況だったという。
現場は片側2車線の見通しの良い直線道路。男は事故を起こす直前、ふらつきながら運転しており、後続の車が危険を感じてクラクションを鳴らし追い抜いた後、その車に後からぶつけた。
現場にブレーキ痕がないため、かなりのスピードで衝突したと見られ、警察が当時の状況を調べている。
この日は、飲酒運転で2人が現行犯逮捕されている。
今年は人身事故は減少しているものの飲酒運転は増加している。警察では、夏の交通安全期間中で、美ぎ酒飲み運動を展開しているにも関わらず飲酒運転が多いことに危機感を持っている。
大城辰男署長は「飲酒運転は、一歩間違えば死亡事故にかかわる」と述べ、取り締まりの強化を図る方針だ。